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2008-05-02

あきれるを通り越して恐ろしい!--韓国での聖火リレーで

先日長野での聖火リレーのことを「いくつか小競り合いはあったものの、予想どおり大きなトラブルはなく」と書いたが、現地に行っていた人の話ではけっこうたいへんだったようで、思わずエントリに「あくまでヨーロッパに比べれば(トラブルはなく)」と、ただし書きを加えた始末。実態のニュースはこれ。

しかし今度は韓国での聖火リレーのニュースが飛びこんできた。長野ではゴール地点にチベット支援者を入れないなど、日本警察はひどい!と思っていた。でも韓国のこのニュースを聞いて、日本の警察の判断は賢明だったかもしれないと思ってしまった。やはりトラブルの度合は日本の比ではない。

China_boukouいや〜こいつぁーひどい! ひどすぎる!!

しかしこの各所で掲載されてる「飛び蹴りする中国人」に暴行された韓国のおじさんは、足などに何針も縫う傷を負ったとか。

抗議行動に参加したチベット支持派などの数は300人ほど、対する中国支持の群衆は6000人以上、数だけで言えば中国支持派の圧勝である。写真で見てもたしかに赤い中華国旗ばかりが林立している。AFPのスライドで見ると、ここに掲載した写真の別アングルがあって、背中を向けて写っている青に黒星の服を着た男性の向こうに、背中に赤い中国地図を描いた白Tシャツの若者がいて、飛び蹴りをくらっている男性が逃げないよう手で抑えているように見える。別の写真では、飛び蹴りされた同じ男性が警備隊に保護されて連れて行かれている。男性の表情から、ほんとに疲れきっているのがわかる。

さらに驚きあきれるのは、韓国のホテルで数人のチベット支援者を群衆で追い詰めた中国人グループ。その映像が世界中で流され、もはやあきれるを通り越して恐ろしくなった。

4月27日に行われた聖火リレーには約8000人の中国人留学生らが集結。チベット弾圧や中国の脱北者強制送還に抗議する脱北者や市民らと衝突騒ぎ を起こし、負傷者や逮捕者4人を出した。なかでもゴールのソウル市庁舎前のホテルで起きた騒ぎが韓国の若者らの怒りに火を付けた。数人のチベット支援者が ホテルに逃げ込んだところ、大勢の中国人留学生に取り囲まれ、これを止め入った警察官が棒で殴られ負傷。集団暴行の画像がネットに流れて騒ぎが広がった。

 在韓中国人留学生協会のサイトには「外国の首都でわがもの顔で暴力を振るう蛮行」との非難が集中。画像でとらえられた容疑者の中国人留学生の実名や連絡先が流され、反中感情は日増しに高まっている。

ニュース映像を見ると、3〜4人しか居ないチベット支援者を、留学生を中心とした何十人もの中国人が取り囲み、傘や国旗の軸で突き刺そうとしている。「殺してしまえ」との怒号も聞かれたとか。

 

しかもこの暴行が、中国の脱北者強制送還に抗議する韓国の人達にまで向けられたと聞いては、オリンピックを政治利用するなと言う中国から来た群衆が、まさ に政治問題を持ち込んでいるとしか言えまい。

China_boukou2_2

上の写真は韓国警備隊と衝突する中国人グループ。中国が聖火を運ぶために飛ばしている専用機の名前は「和諧号(調和号)」なんだそうだが、この事態のどこが調 和なんだろうか??

ここまでされるとさすがに韓国でも反中感情が高まっているようで、国家間の問題にまで波及しそうな状態。

(以下引用)

寧駐韓大使への告訴状を提出した北朝鮮人権支援団体メンバーは、中国大使館が留学生らを動員し、留学生らが暴れる問題の原因を作ったと主張している。韓国 では騒動を受けて、中国に対する反感が日に日に広がりつつある。警察当局も監視カメラや報道映像などの情報や暴行に関する証言を集め、聖火リレー沿道で暴 行に関与した中国人留学生の特定を急いでいる。

 韓国では、政府が十分な審査をせずに中国人留学生を大量に受け入れているとの批判が噴出。中国人留学生のビザ更新も含む、今後のビザ発給の厳格化を求める声が相次いでいる。このため“弱腰”と批判された外交通商省が、ビザ発給厳格化検討に腰を上げた。

こうした事態にもかかわらず、中国側は一方で韓国に「お見舞い」の意を表明しながら、韓国メディアが中国人に不利な歪曲映像を流しているというような「逆ギレ」する始末。暴行をふるった留学生らを擁護する論調がめだつ。

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しっかしこの中国人たちは、世界からどう見られるか、なーーーんも考えてないんだろうか。「造反有理」とは、毛沢東=>紅衛兵 のスローガンだが、自分達の世界で認められることなら、何でも世界に押しつけてくる。こんな国が国際国家になる道ははなはだ遠いと、普段右派ではけっしてない私でも思ってしまう。それに第一こんな行為をよその国で平気でやれる群衆は、

やはりチベットでも蛮行をはたらいているにちがいないと、国際社会から見られるに決まっているではないか!!

韓国と中国の間には以前から、高句麗の歴史問題をめぐる対立がある。野党ハンナラ党の金文洙(キム・ムンス)がコリアタイムズとのインタビューで語ったことを、再びチベット人も注目しているようだ(「高句麗問題 歴史が韓国にチベットへの協力を促す」)。

それにしても映像で流されたものを見て、あらためて中国人の群集心理は恐ろしいと思った。聖火リレーでこれなんだから、かつての「文化大革命」がどんなにえげつない話だったかと思われる。

また今回の韓国でのできごとで、オリンピック本番での中国人の応援がどうなるのかマジ心配される。この前のサッカーも大変だったしなー。

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というようなことを書いていたら、後ろで流れていたTVで香港入りした聖火をめぐって、中国の民主化を訴える香港の団体がリレー中に中国の民族派と対立したとのニュースが。映像では、あーまた傘で人を刺そうとする中国人が制止されているぞーー!。

民主化を掲げるこのオレンジ服の団体は、一九八九年の中国民主化運動を支援したことで知られる「香港市民愛国民主運動支援連合会」(支連会)というものらしい。いやー、こういう団体が中国に存在し声をあげていることに、逆に希望を感じたが。

心の救いとなる次の言葉に注目happy01

香港民主派の重鎮、李柱銘・立法会議員は産経新聞の取材に対し「香港当局はチベット人や人権活動家など入国を次々と拒否し、平和的な抗議活動をも押さえ込 もうとしている。これは香港民主化の後退であり、1国2制度で保障される言論の自由に対する弾圧だ」と当局の対応を厳しく批判した。「香港で聖火リレーを 無条件に支持する人は私たちと比べて多いかもしれないが、少数意見を持ち続けることが大事だ。中国人社会の中にも、中国政府のチベット政策に反対している 人がいることを中国人に知ってもらいたい」と語った。

香港の聖火リレーは、多少なりともチベット擁護・中国批判のできる最後のリレーとして活動家の中では位置づけられていたとか。我々も「中国人=暴徒」のようなステレオタイプに陥らないで、中国人の中にも、本質のわかっている人達がいることを脳裏に焼き付けておきたい。AFPの次の記事にのってる写真の女性の服にあるスローガン「FREE TIBET, FREE CHINA」の意味を考えよう。

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さて今日の夜入ってきたニュース。

イ ンドに拠点を置くチベット亡命政府は2日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使ロディ・ギャリ氏ら2人が3日、中国指導部代表との非公式協議 のため中国入りすると発表した。中国側がこのタイミングでダライ・ラマ側と接触を決断したのは、6日からの胡錦濤国家主席の訪日を控え、日本を含め、対話 を求める国際世論に前向きな対応をしているとアピールする狙いがあるとみられる。亡命政府はサイト上で「短期間の訪問ながら、特使はチベットの現状の危機 に関する喫緊の課題について協議する」と指摘。「特使は中国当局にダライ・ラマの深い懸念を伝え、チベットに平和をもたらす方策を提案する」と述べた。

人々の心配と思惑が、どんどん対立を深めふくれあがってきている中国でのオリンピック、はたしてどうなるのだろーか.....。

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» ◆聖火応援隊・中国が動員/当局が旅費負担 [てらまち・ねっと]
 オリンピックの聖火リレー、この1ヶ月、世界で話題をまき散らした。  長野市の聖火リレーも同様。  4月27日の朝日新聞はそのことや背景、世界状況を詳しく報道。  続けて4月29日は 「聖火応援隊 やっぱり動員 中国当局が旅費負担」 と。  記事中で、中国側の答弁として「そのような質問をして、どんな意味があるのか」  今でもそんなことをする国があるのかと思った・・・・けど、よく考えてみれば、日本でも、政府の公聴会等に動員費が公費計上されたり、やらせ発言が暴露されたりしたのは、まだつい最近のこと。... [続きを読む]

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