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2008-06-15

北朝鮮をめぐる2つのニュース(1)

6/12〜13日にかけて、久しぶりに北朝鮮と拉致問題などに関するニュースがふたつあった。一つはTVでもかなり流されていたので皆さん御存じのこれ。

従来から「拉致は解決済み」と主張していた北朝鮮が姿勢を転換したのは、米国によるテロ支援国家指定解除が喉から手が出るほど欲しいからという説。当たっているだろう。 

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北朝鮮の目はアメリカに向いている

北朝鮮が弾道ミサイル発射と核実験をした事実を受けて、日本政府は2006年から制裁を発動していた。この制裁措置は、韓国が北との融和政策を取り、中国が北を支援する状況下では効果が薄い。しかし、あれから国際関係が多少変わっている。

北朝鮮にとって最大の後見人である中国は、チベット問題で国際的な非難を浴び、オリンピックを控えてあまり北朝鮮とのつながりなど前面に出したくないはず。実際国境間の経済活動も前に比べてかなり制約があるようだ。それに今の韓国の李明博大統領政権、牛肉輸入問題ではいろいろ批判はあるとはいえ、北朝鮮に対しては以前の政権よりずっと対立的。結果的に中国、韓国から北朝鮮への経済支援は減少傾向にあるようだ。もちろん中国が北朝鮮にとって最大の支援国家であることに変化はない。ただ微妙な変化は見られる。現在北朝鮮は日本との経済的復帰を前よりも多少はあてにせざる得ない状況と思える。

しかしこのあたりの多少の変化を、一部の「国交回復優先派」のように第一義的に見るのは間違いだと思う。北朝鮮が本当に見ているのは、アメリカの動きである。多少の状況変化も、核問題以降、アメリカが北朝鮮に柔軟化している昨今では、ほとんど無意味に近い。

もともと今回の動きは、日朝協議を進めるよう米国から働きかけられたのが影響したとみられている。そこから見てもやはり、北朝鮮の目がアメリ カとの関係に向いているのが見える。日本の拉致問題など、北朝鮮にとっては今までどうり「かけひきの道具」でしかないのが裏の顔だろうな。

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日本は毅然とした態度を取れ!

日本政府はKYなのか方便なのか知らないが、こういう北朝鮮の動きを受けて、どうもまたハッキリものが言えない軟弱姿勢が見え始めている。

人的往来と北朝鮮のチャーター航空機の乗り入れについては制裁解除。禁止している北朝鮮船舶の入港については、薬品や毛布など人道目的物資の輸送だけ認める

こととしたそうだ。ただし、「一定の前進だが、全体的な進展があったとの評価はできない」として、6カ国協議で議論されている北朝鮮への重油提供などエネルギー支援については、現時点では不参加の方針を継続するとしている。確かにチャーター機の乗り入れの制裁解除など、交渉していくためにもそれしかないのかもしれない。しかし、まだ単なる再調査の約束の段階で、しかもいままでさんざ空約束やウソばかり並べられてきた経緯があるのに、正直なぜこんなに簡単に制裁解除するのか。またなめられるだけだろうがと思ったが.....。

ここ最近、謀略国家の顔を隠そうという意図が北朝鮮側にあるように思える。全てはテロ支援国家指定解除が欲しいからだろう。それが改善の方向に行かずに、全ての過去の謀略の遺産を消してしまおうという最悪のシナリオに向かうことも考えられる。もしそうなら、北朝鮮の中に囚われ今も生きている拉致被害者がどんな目にあうのだろうか?

北が胡散臭い提案をしてきている時ほど、日本は毅然とした態度を取れ! と言いたい。

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家族会の反応は当然

こういった一連のことが一番分かっているのが家族会なわけで、次のような反応は当然だ。

拉致被害者の家族らは13日夜、北京での日朝実務者協議について政府から説明を受けた後、東京都内で記者会見した。北朝鮮が拉致問題解決に向けた再調査を約束したことを受け、日本政府が対北制裁の一部解除を決定したことに「政府方針の転換では」と疑問を呈した。

Kazokukai_2田口八重子さん=失跡当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(70)は会見で「必ずしも満足していない。制裁強化を訴えてきたが、北朝鮮が交渉のテーブルに着いたと評価し、制裁を一部解く結論になってしまった」と述べた。
 横田めぐみさん=同(13)=の弟哲也さん(39)も「これまで日本は北朝鮮に散々だまされているので、再調査が実行されるか不安。テロ支援国指定を外すのが最大目的で、日朝交渉の改善はパフォーマンスと感じた」と不信を口にした。
 増元るみ子さん=同(24)=の弟照明さん(52)は「政府は拉致問題の『進展』『前進』のハードルを下げた。方針転換したのではないかと感じている」と強い口調で批判した。

それにしても、家族会のメンバーの高齢化がTV画面からも分かるのが辛い。横田さん夫妻もそうだが、特に「私たち本当に正直な話、命がもたないな」と訴えた有本さんのお母さんの姿が気になった。

また家族会の言うように、よど号の話と拉致問題の解決は本来関係ない。町村長官も会見でそう位置づけたが、「北朝鮮側は拉致実行犯を帰国させることで"拉致問題の進展"と主張する可能性がある」という見方もある。いかにも北朝鮮の考えそうなことだ。これを例えれば、犯人が自分から共犯者を差し出してこれで解決したじゃないかと言って自分だけ逃げるようなもの。普通に考えればあまりにもひどい話ではないだろうか。

日本にとっては、別によど号の犯人グループなんか返して欲しくもないわけで、そんなヒマがあるなら拉致被害者返せよ! が本音だろう。北朝鮮にとっては、よど号の犯人を返すことがテロ支援国家指定解除に向けて有利に働く。それが本音であるのも見え見えだ。つまり日本から来た汚れた部分は日本に返して、はいこれできれいになりました。アメリカさん指定解除してくださいよと。

一方北朝鮮内部で、工作部隊に関わ るいくつかの部門のトップが行方不明だというウワサがある。これも結局は、過去の血に汚れた手を洗って、謀略国家の顔を隠そうという意図ではないか。今北 朝鮮にとって、テロ支援国家指定解除が得られなければ、経済的にも立ち行かない状況だと思われる。そのための外面などいくらでも取り繕うだろう。彼らの目 に、日本の要求など映っているはずもない。

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拉致問題は日本にとっても政治の具なのか?

さて、この拉致問題についてこんな噂が流れている。

本当だとすれば、日本の政府もまた「全員が帰国できるまで闘う」と言っておきながら、拉致問題を政治の具に利用してきたということになる。拉致問題のようなことについての国家の姿勢は一枚岩でなければならず、そうでなければまず国際世論も味方につけられない。ましてや北朝鮮が相手では、影で無用なかけひきをすることは北の思うツボではないのだろうか。

今回のニュースの中で「政府筋には数名の具体的名前が知らされてきた可能性がある」とされながら、政府自身はその拉致被害者が誰なのか、家族会に秘密裏にすら明かせないのはなぜか、山崎拓氏のような動きをしている人が居ると、変に裏読みしてしまって不快である。

山崎拓さん、あなた時々ちょろちょろ北に行ってるようだけど、何しに行ってるんでしょうか???

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