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2008-07-06

スパムブログというなぞの存在

スパムという行為も毎年進化してるんだな、これが。

ブログを始めて"半年"ほど。08年1月以前の記事は、もっと前に書いてPCに貯めていた戯言や、自宅サーバで始めた MovableType に載せたしょぼ記事なので、実は"半年"なのだ。ちなみに MovableType は現在最もメジャーなブログツールね。ココログが使っているのは、たしか  MovableType の親玉の TypePad だったはず。違ったかな?

アクセス数とかあまり気にもせず、自分の書きたいことを書いてきたが、アクセス数の平均は50〜100の巾でうろうろ。一番多い時で600ぐらいだったかな。だからユニークアクセスの平均だと、だいたい30人から150人ぐらいの巾があるようだ。

この前こんな調査をやっていた。

こ れによれば、週に1回以上更新を行なうブログは6割以上だが、7割ちょっとのブログは1日の平均アクセス数が50以下。それどころか10以下のブログが 半数近くになるようだ。ユニーク数だともっと悲惨な結果になるだろう。とするとオレんとこは毛がはえた程度にましなのかな。

一日のアクセス数が500を超えるブログというのは全体の2.3%にすぎない。これでは、アフィリエイトなんかやっても、本に書いてあるほど儲けがころがっ ているわけがない。そして0.3%にあたる一日のアクセス5000以上というのは、ほとんど"神"か、しょこたんや川上未映子のように独自言語を開発して大人気になったとか、上地雄輔くんのようなおバカ(を装った?)芸 能人という、ごくごく少数派に限られる。

ところで、こういう調査をするには解析ツールが必要。最近は Google Analyticsなど自分とこの解析をするのも高度になってきてるが、もっと広く調査しようと思えば専用のソフトがある。特定のサイトを自動で巡回して情報を集めるだけなら、個人が Java などでスパイダリングツールというのを作ることもできるが、企業のマーケティングにまで利用しようと思えばかなり高度なものが必要。で、Nifty が BuzzPulse というのを作ったのは聞いていた。そんでもってこの BuzzPulse で「スパムブログについての自主調査」をやったところ、こういう結果が出たそうだ(詳しくは Nifty の記事を読んでほしい)。

現在、ニフティのブログ評判分析サービス「BuzzPulse(バズパルス)」では、国内の約9割強のブログ、4.5億記事(2008年3月現在)を分析対象としており、その中のブログ記事中に占める、スパムブログ率、並びにその種類等を調査しました。

【国内のスパムブログの状況】
「BuzzPulse」で分析対象としているブログ記事のうち、2007年10月〜2008年2月の各月ごとにそれぞれ約10万記事をサンプリングして、スパムブログの割合を調査しました。その結果、5ヶ月間の平均で、約40%がスパムブログという結果が分かりました。


○2007年10月: 39.3%
○2007年11月: 40.1%
○2007年12月: 39.7%
○2008年 1月: 39.9%
○2008年 2月: 40.5%

これを見ると、日本のネットで流れているブログの40%はスパムブログと呼ばれる代物なのだという驚く結果なのである。

自宅サーバを立てた頃、メルアドを掲載したら海外からのスパムコメント、スパムTBが続いて困り果て、そっちのほうはコメントもTBも停止してしまった。そっちは別にブログじゃないので構わないのだが、スパムしてる犯人から英語のメールが来て、ちょっと意訳だがこんな不敵なことが書いてあった。

「へっへっへ。にいちゃん、いいサイト持ってるじゃねえか! 悪いが商売の踏み台にさせてもらうぜ。ま、気を悪くせんでくれ。じゃな!」

ブログ自体がスパムと化したスパムブログとは、人間が記事を書いているのではなく自動で記事を収集したり、リンク集を作ったりしているもの。原理的には(あくまで技術的にはという意味)各プロバイダがやってる人気記事ランキングとか、テクノラティがやってるのと大きくは違わない。グーグルボットとかMSボットのような巡回ロボットも、これらスパイダリング技術の親玉とも見れる。しかしスパムブログは、ニフティの記事で分類されているように、収集した結果を特定の商売に利用し、そこから大量の迷惑なスパムTBなどを発生させる。そこに人間の判断が入っておらず、迷惑メールと同じ手法で、たまたまあるキーワードに一致した記事全てに相手の内容かまわずTBをとばしまくる。ニフティの分類の中でも特に「自動マルチポスト」と呼ばれる機能がそれにあたる。

ニフティの分類では、アダルト系の「わいせつ記事」「出会い系」もスパムにされているが、厳密にそれら全てがスパムだという定義には疑問もある。スパムTBのような誘導型発信をしていないアダルトサイトまでスパムと言いきってしまうと、個人の価値観の問題になると思うが、これらの中には「ワンクリック詐欺」の誘導に利用されていたりするものがあるので、スパムブログと分類したのだろう。

これらは広告収入や話題性などを考慮してISPやポータルサイトが善意で提供しているネット技術の犯罪的な応用なのだ。情報を自動で収集し企業が商売のために利用することに問題はなく、そこまでならグーグルボットも同じなのだが、そこから先が違う。逆にそこから先しか違わないことが、法律的に取り締まることの難しさではないだろうか。

自分でブログをやってる方は、ここまで読んで「あーあのたまに変なエロTBとかくるやつね」といくつか思い当たるだろう。たいがいTBを打たれた記事の内容とは関係なく、記事中の特定のキーワードに反応してやってくるので、ロボットによって自動化されている匂いがするはずだ。別にエロTBに限らず宗教や金融関係のものもある。出会い系のスパムメールもこのスパムブログの背後で動く情報収集マシンを発信源とするものも多いだろう。(そー言えばHなサイトを見た後に、エロメールが多いようなw )

来訪者が何もクリックしてくれなくてもアクセス履歴は利用できる。普通のブロガーは自分で解析結果を見てSEOなどいろいろと考える。スパムブログは人間が書いていないのでここからが違う。コンピュータによる解析結果の2次利用とはいえ数が多いので、2次利用のための解析も人間がしてるとは考え難い。スパムメールの発信やリンクの生成まで全自動化されていると思われる。スパムブログの記事も自動生成されるので、どこか日本語がおかしい。ひまな人はそういうのを探してみよう。きっと見た目が普通なのに驚くだろう。

やっかいなのはこれらスパムブログというものが、自動で大量の情報発信を投げるので、ネットの大海でアミにかかる人はそれなりにいて、誘導サイトを見てしまう人の数もそれなりになるということだ。つまりスパムブログは、上記の調査の一日50アクセス以下の、日々コツコツ楽しみでやってるみなさんのブログの範疇には入らないということである。上記のブログ平均アクセス数の調査では、実際に管理人へのアンケートもやってるので、調査対象にスパマーは含まれないと思われるが、アクセス数だけを見れば、スパムブログは一日50アクセス程度でやってはいないだろう。少なくともアクセス数的に利用価値のないスパムブログは、淘汰されるか、ただの記事収集ロボット化していく、つまり外見もブログではなくなることから、この辺の関係は想像つく。

多くのブロガーは、アクセス数なんか気にせず、自分の楽しみと見知らぬ友人とのコミュニケーションが楽しみでブログをやってると思うけど、一日50アクセス以下のブログは平均的どころか70%以上で、一方ネットリソースの多くがスパムによって消費されている。これがネット世界の一面の姿なのだなー、なんだかな〜と思うのは私だけでしょうか。

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コメント

うーん、出入りのソフト屋が言っていたことが少し解って来ました。
弊社のホームページにブログくっけようと言ったら、スパムが来るのでやめた方が良いと言われた訳がやっとわかりました。(ハワイ、沖縄の缶詰のハムがくるのかなと思いました)
 勉強に成りました。
メールで資料を送るとき、必ずアァックスで送って確認の℡をしている自称it
(昔出入りしていた自民党の政治家の事務所ではイットと言っていました)を
駆使して金儲けに狂奔している土建屋も一つ進歩しました。

「スパム・ブログ」略して「スプログ」(splog)だそうです。
ちょっと古いけど、こんな記事あります。
http://wiredvision.jp/archives/200511/2005110102.html

この話に出てくる「『CAPTCHA』(コンピューターと人間を見分ける、完全に自動化された公開チューリングテスト)という単語認証システム」というのが、相当に高度な技術らしいです。ゴミと戦うのにこんなすごい技術がいるなんて.....トホホです。

 MGBさん、よく弊社に電話セールスでページランキングを上げる会社の人がセールスにきますけど、キーワードを埋め込むと言う事ですね。実は専門誌やカタログに1000万以上投資してきたんですけど、この頃の成約を分析すると、ホームページから直の顧客が多いんです。
 良く考えて見ると、自分もカタログや雑誌を見るのがめんどくさくて、ぐるって電子カタログからPDFでダウンロードしています。
 で゜もそのような時代だからこそ、コリント(ネット等オープンな)的なフォーマルな情報空間よりも、ヒュータント(口コミ紹介等)クローズされた特異点的情報空間の重要性が必要になるのでは。
 我々の業界では昔から「プロから買って素人に売る」のが一番儲かると言います。
 追伸例の893弁護士のコンペに近々行きます。
こうご期待。

す、す、すいません、民主的法律家達の件ですが、あまりに凄くてここでは出せません。
 なんともはや。

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