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2008-09-10

中国共産党のポスター展やってます

で、日本と中国経済の関わりが今まで以上に深まっているということでした。経済の話と全然関係ないですが、この前、九州に住む知合いからメールがあり、福岡でこんなんやってますって言ってました。そう言えば、NHK教育の「日曜美術館」で紹介されてたなと。

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何でみんなおんなじ顔して笑ってるんでしょうネ?

正直、中国共産党の御用絵画は、芸術的にかなりのクソだと思います。同じ社会主義美術でも、ソ連の美術はまだ芸術性がありましたよ。もちろんスターリン体制になってからの社会主義リアリズムは、しだいに国家宣伝絵画になっていったわけですが、それでもロシアの国民性がそうさせるのか、一定の水準はあったと思います。

ましてやスターリン体制になる前の、1910年代半ばにはじまったシュプレマティスムやロシア構成主義は、キュビスムの影響も受けた美術史上も評価の高い芸術運動で、内容もかなり抽象よりのハイレベルな現代美術でした。僕はこの時代のナウム・ガボがけっこうすごいなと思ってました。ガボとかペブスナーとか、マレーヴィチあたりは一見の価値ありと思います。Wikipediaで調べると、バウハウスに向う前のカンディンスキーも、この時代の美術運動に加わっていたとか。

Wikipedia:社会主義リアリズム

Wikipedia:ロシア構成主義

ソ連美術に比べるとかなり堕ちる中共美術ですが、このへんは中国山水等、偉大な古代中国美術との隔たりが痛いです。ただ、この安っぽさや、ケバケバしさがかもしだす、金平糖的、お祭りグッズ的チープさとでも言えばいいんでしょうか、そこが逆にうけて、一部の変なもの好きマニアの間ではけっこう人気があるとか。

ちなみに、中共のポスターについては、こちらのサイトがかなり詳しいようです。

左のメニューにある「Cultural Revolution (1966-1968)」とは「文化大革命」の時期の作品でしょう。

E15699なぜ対中経済の記事の後に中国ポスターの展覧会の話をしたかと言うと、前に読んだ『原発・正力・CIA』の中で、読売主催の「原発展覧会」というものにアメリカが完璧な政治的意図を持って裏で関わっていたのを思い出したからです。こういう文化的交流の裏にある目に見えない政治というものが、実際あるわけで、それは左も右も同じ様にやるだろうと。経済的交流と文化的交流は、同時平行的なものでしょう。あの本を読んでから、そういう視点は考えすぎでもないんじゃないかと思ってます。

実際、今回のこの展覧会だって、中国サイドが、それなりの資金を出してるに決まってます。だってこういうポスター見て、日本人の広告企画者が、人を呼べると判断するわけないでしょうから。

中共のポスターや絵画について感じる妙な違和感は、うまく言葉に表せられません。あえて表現すれば、中共がたどってきた苛烈で陰惨な歴史に比べ、ポスターの醸し出す「明るい未来」のあいだに、あまりにギャップがあるからでしょうか。だいたい「アカルイ☆ミライ」って言われても、チベットやウイグルの人達はどう思うのでしょう???

そういう意味では、今回のこの福岡の展覧会のタイトル、皮肉と見ればいいのかもしれません。


 

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