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2008-09-06

「三笠フーズ」の事故米の事件

あいかわらず続く食品偽装問題。今日は、米粉加工販売「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売問題が持ちあがった。最初は元九州事業所長の指示で九州の工場内部の独断でやったかのような話だったが、結局社長の指示があり、会社ぐるみであった。この手の問題は、どうしていつもいつもこう同じパターンなのだろう。

ただ、この事件いくつか気になる点がある。売ったのが農水省だということ。もちろん工業用の糊などの材料にするという前提だろうが、そこにメタミドホスなどの毒物が入っていたということ。検出されたのは、中国の毒ぎょうざ事件よりずっと前である。

国民の皆さん、ここひっかかりませんか?

 「事故米穀」というものがどういう米か知らなかったが、ほとんどが、輸入が義務づけられな がら需要の少ない外国産米が多いという。「事故米穀」とは農水省が買い上げた米の中から食用にできないと認定したもので、工業用糊(のり)や接着剤などの材料として業者に入札で販売するのだそうだ。年間平均約2000トン程度。

今回問題になった「事故米」も、もとはと言えば、農水省が例えば2004年にベトナムから輸入した米(京都農政事務所で保管していたうるち精米)に、発がん性の強いカビ毒であるアフラトキシンというのが含まれているのを確認していたという。また今回の「事故米」の中には、ベトナム米の他に、基準値の5倍を超えるメタミドホスが検出された中国米もある。

濃水省自身は、これを食用として使えないと判断(ここまでは当り前)。これが通称「事故米」と認定されて、同年4月末に、三笠フーズに1万円の安値で売却した。素人目には、農水省は売り元で安全管理責任があるんだから、じゃあ4年以上もこの米の流通経路を放置してきたのかと思うが、三笠フーズは、農林水産省などの調査にも当初不正転売を否定、二重帳簿や虚偽伝票で入念に隠蔽工作を図るなど悪質であったというから、企業側の責任は大きい。

「事故米」は、1キロ10円台と安い。1キロ1000円以上のブランド米とは比べものにならないが、加工食品材料となる安価な国内米と比べても5分の1の安さ。農水省では差額を利用した利益目的の悪質な行為とみて調べを進めているらしいが、官庁と取り引きするこうした入札業者が供給の引受先になってきたことは、もっと強調すべきではないか。悪質な転売が明らかになり、農水省は「今後、販売の仕方も考え直す」としてい るが、農水省の管理責任はどう問われるのだろう。

「事故米」の販売ルートは、確認されているだけでも計17社を経由する複雑なものだという。農水省も全容が把握仕切れておらず、中には伝票上だけの取引もあり、非常に複雑。平成15年度以前にも、「事故米」を不正転売していた可能性もあるが過去の記録が残っていないため、農水省は調べることもできないのが実情なのだそうだ。ある農水省幹部は「不正を隠すためかも」と話したというが、そりゃそのためだろう。

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で、非常にひっかるのは、販売したのが農水省だということもあるが、メタミドホスなどの毒性の薬物が検出されていたということ。詳しい時期などは、次の毎日JPのニュースに出てきた。

農水省によると、同社は03年度から今年度まで、事故米を粉にして工業用のりなどの原料に加工するとして国から非食用の事故米計約1779トンを購入。実 際は、佐賀県や鹿児島県の仲介業者や焼酎メーカーなどに転売していた。転売が確認された米は、メタミドホス混入の中国産約295トンのほか、発がん性のカ ビ毒「アフラトキシンB1」に汚染されたベトナム産などの約3トン。いずれも国が世界貿易機関(WTO)の協定に基づくミニマム・アクセス(最低輸入義 務)枠で輸入した。
 8月末、事故米の不正流通をしているとの匿名の通報が同省にあり、同省が立ち入り調査を実施。メタミドホス0.05ppm(残留基準は0.01ppm) が検出された中国産の事故米を、06年度と07年度に同社が計約800トン購入。そのうち、約295トンが食用として転売されていたことを確認した。
 さらに、アフラトキシンB1が0.02ppm検出されたベトナム産の事故米を04年度に同社が約3トン購入。鹿児島県などの焼酎メーカー3社に販売され ていた。仲介業者に転売された事故米がさらに転売され、一部が別の鹿児島県などの焼酎メーカーに渡っていた。焼酎以外どのような加工会社に流通したか、農 水省が調査中だ。
 メタミドホスは中国製冷凍ギョーザ事件でも混入が確認され、同事件では最高で基準値の10万倍超が検出されている。アフラトキシンB1は、コウジカビの一種から生まれ、自然界で最強の発がん物質とされる。

WTOの協定で、まあいろいろあって、ある程度の外米を買わなきゃならなかったと。そこまではしかたないとしよう。問題はメタミドとかアフラ何とかって毒性の薬物が検出されたから、農水省が工業用米として販売の入札をした。この時点で食品にはできないと役所側も分かっていて、しかもそのわかっていた時期が、あの毒ぎょうざ事件のずっと前ってことになりませんか?

毒ぎょうざ事件の時、前からそんな物質が中国から来てたなんて言ってなかったぞ。ベトナムの話も出なかった。あの毒ぎょうざ事件の時、この「事故米」の検査結果を知ってた農水省の関係者は、何を考えてたのだろう? 普通なら「ああ、前にもこんなことあったな。あれもちゃんと工業用だけに使ってるか追跡調査しないとまずいかも」とは思わなかったのだろうか。いや思っても、買った業者には食品に使うなと指示出してるし、事故が起きたら業者が悪い、おれたちは知らねえと、だんまり決め込んでたとしか考えられなくなってきたんだが...。

8月末のタレコミから事件が発覚したってことは、明らか役所は何もしなかったってことだ。

事件の陰、またも見えかくれする役人気質(字余り)

考えてると、また頭が居たくなってくる〜...

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いつも思うが、日本の行政は規制緩和のことばかり言って、規制すべき問題に詳細に入り込むことが少ないと思う。もちろん国民が監視してほしくない部分では、いらぬ規制はごめんこうむりたい。一方でいわゆる規制緩和は、経済の活性化という大義名分をかざして、結局は大企業に都合のいい規制をゆるめているばかりに見える。その狭間で、食品の安全問題のような、きちんと規制していかなければならない問題にはポッカリと大穴が開いている。

今回の「事故米」も、ベトナム米は鹿児島の焼酎製造会社に売られ、中国米は佐賀県の業者に転売されて、すでにせんべいや和菓子の材料になっているらしい。ある製粉会社にも売ったというが、三笠フーズの社長は得意先との関係から、製粉会社の名前は言えないとしている。言えないというからには、おそらく大手の企業である可能性もあるだろう。

販売ルートがわからないではすまない。農水省は、売ったら終わりのどこかの通販会社ではあるまい。今後こんな話がでないように、転売先のそのまた先まで記録されるよう販売ルート申告義務などの、詳細な規制をすべきだ。毒物を含む「事故米」なんだから、販売ルートを明確にできないとかしないとかいったこと自体が、ルール違反と捉えて法規制すべきじゃないのか。だいたいなんで食用の米を販売してる業者に工業用の米を売るんだよ。そういう事故米は、工業用の米を加工してる食品を扱わない業者でなければ入札できないとか、そういった規制で農水省が自身を規制すべきだ。そこまでやると金がかかるって? いいんだよ、能力の低い官僚に高給払ったりくだらねえことに税金使ってねえで、そういう所こそ金かけて、

やるべきことをやるんだよ!

規制しまくるんだよ!!

このままじゃ焼酎好きのおやじがたまらない。和菓子はカロリーが低くて体にいいなんて言ってるおばちゃんがバカに見える。もうオレも今まで食ったせんべいのせいで、体に微量のメタミドホスが溜っているのかも。そんなので中国の製品に体を壊されて、販売者は日本の会社ですがどこから来たかわかりませんだなんて、いったい誰に文句言えばいいんだよ!

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コメント

>毒ぎょうざ事件の時、前からそんな物質が中国から来てたなんて言ってなかったぞ。

アフラトキシンは、専門家にはポピュラーなカビ毒ですから……実際には他の多くの食品にもアフラトキシンは含まれていたりするのですが、量が少なくて人間が直接被害に遭うことはなかったんです。カビ生えたモノ、普通は食わんし。だから発見が遅れた(40年ほど前に見つかった)

それをイングランドの鶏か何かの大量死をきっかけにアフラトキシンを発見したチームは神業的技術で仕事をやってのけたとか。

それはともかく、アフラトキシンが含まれる可能性のある食品は専門書に何か書いてありますが、それを公表することにたいする社会的影響も無視できません。

たとえば某地方の××に含まれる可能性が高いと公表されたらどうなるのか?先に記したように、アフラトキシン自体は太古の昔からあったはずですが、被害がなかったから20世紀まで発見されなかった物質です。

この分野に通じた政治家が足りない。それがこの事件の実感です。

> アフラトキシンは、専門家にはポピュラーなカビ毒ですから……

ぶさよ様、食品偽装問題は、さすが詳しいですねw

毒の可能性が実際の毒に転化するそのしきい値というものが、我々素人にはわかりません。素人とは、ビタミンでできた着色料でおおさわぎする程度の群集です。そのあたり役所や政治家が、きちんとしたデータをもって仕事してくれれば、もちっと正しく伝わると思うのですが、農水省などのあのテイタラクでは期待できましぇん...。

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