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2008-11-28

金賢姫元死刑囚「謀略説に苦悩」の書簡

産経新聞の記事から。ネットでは一部話題になっているが、TVニュースは一部を除いてこういうのをあまり流していない。

統一日報が何か書いてねーかなーと思ったのだが、産経の記事の紹介のみという淋しさ...。

韓国というのは変なところがあるなーと思うんだけど、拉致問題など、(当然ながら)日本よりずっと被害者が多いにも関わらず、人権の主張が弱い。国民性としては日本人よりずっとハッキリした物言いをしそうなのに...。

南北の「相互の和解と協力」を重視する「太陽政策」などというものが、金大中、盧武鉉政権下でとられてきたことが大きいというのはよく聞くところ。李明博現大統領になってそのあたりの方向はかなり変わると言われたが、実際は大きく変化していないという見方もあるそうだ。そこは日本と違って、同一民族で地続きだということがあるから、日本人には簡単に理解できないのかもしれない。

しかし北朝鮮と融和・友好姿勢を進めるというだけならまだしも、この金賢姫の書簡問題を見る限り、それだけではなさそう。金賢姫と言えば、一昨年(だったか?)のマスコミの報道で行方不明になっていると聞いていたが、こんな理不尽なメディア合戦の犠牲になって、引越ししたりしていたとは...。

彼女の書簡は、田口八重子さんのことまで記していて、日本の家族会にはどう映るだろう。そこを見ても、こういったイデオロギー的、政治的都合によって事実を葬り去ろうとすることが、百害あって一利なしなのは明白だろうな。


以下産経の記事より(ニュースはリンク貼ってもいつか消えるので....)

北朝鮮の女性元工作員で大韓航空(KAL)機爆破テロ事件の犯人・金賢姫(キム・ヒョンヒ)・元死刑囚が、親北・左翼的だった盧武鉉前政権時代、情報機関の協力の下でテレビ各局などが繰り広げた”KAL機事件謀略説”に対し抗議と怒りの書簡を発表し話題になっている。

 書簡は人権団体のイ・ドンボク北韓民主化フォーラム代表に送られてきたもので、金賢姫の対外的な訴えは初めてだ。

  書簡は彼女が北朝鮮で受けた工作員教育の際、日本語を教えてもらったという田口八重子さん(北朝鮮では李恩恵)について「彼女の存在と彼女が拉致日本人 だったことは北朝鮮も認めているではないか」とし、謀略説とそれに便乗した政府機関、親北・左派勢力のでたらめさをあらためて非難している。

 謀略説というのは「事件は韓国当局がデッチ上げた自作自演で北朝鮮は関係ない。金賢姫はニセ者」というもので事件当時、北朝鮮当局や在日朝鮮総連、日本の親北・左翼系などによって流布された。

 国際的には「北朝鮮のいつものでたらめ宣伝」としてほとんど相手にされなかったが、社会的に親北・左派勢力が幅を利かした前政権時代になって「過去史真相究明委員会」など政府機関やマスコミなどで大まじめに取り上げられ、執拗(しつよう)に”金賢姫追及”が行われた。

  金賢姫がとくに問題にしているのは、確実な捜査結果や彼女の自供内容は紹介せず「金賢姫とは何者か」「16年間の疑惑と真実」「金賢姫の疑問の足跡」など 題して一方的に謀略論をあおったテレビ各社。しかも彼女を管理していた情報機関の国家情報院は、偏向報道に利用されることを知りながら彼女に対しテレビ出 演やインタビューをしきりに勧めたという。

これまで彼女の住所は北朝鮮による報復テロなどの危険性から秘密になっていたが、テレビは情報機関の協力で自宅に押しかけ撮影までしたため移転を余儀なくされた。また情報機関は”海外移民”まで勧めたという。

 書簡は、謀略説の最大の狙いは「テロ作戦は金正日総書記の指示」とした彼女の供述をひっくり返すことだったとし、テレビ制作陣は彼女を出演させ彼女が「良心宣言」をすることを画策したという。

 国家情報院に対する不満、批判としては、盧武鉉政権時代の政治的な過去否定作業の中で、1987年のKAL機事件捜査を担当した前身の国家安全企画部に対する否定的見方が強く、親北風潮に便乗し謀略説にき然と対応していないとしている。

  彼女は田口八重子さんに関連し「彼女が残してきた幼い2人の子供に会いたいと涙ながらに語っていた姿を思いだします。成人になった息子の様子を日本のテレ ビで見ましたが大きな目がお母さんに似ています。会ってお母さんの話をしてあげられない私の現実が残念です」と記している。

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コメント

「なんで貧しい北朝鮮を援助しない」との国際批判を交わすため太陽政策が行われていると田中宇さんのメルマガにて読みました。金正日はフセインと同じように表向き国際社会と対立していても裏では利害が一致しているんじゃないでしょうか。大中さんと会談されたときに「どうしてこんな怖いところへ来たんですか」というユーモアに、さすが後継ぎ競争に勝ち抜いただけの聡明さと外交手段の実力やプロデュース力を推察できます。
金賢姫さんの著作は「スパイ」「未知の国」「夜警国家」「KAL機爆破事件」という点で一気に読み上げこれほど夢中になった著作にはもう出会えないでしょう。彼女が犯した犯罪は死刑でも足らないぐらいの凶悪犯罪です。テレビや他脱北者が「韓国の事件はでっちあげ」と推論を述べ、また「KAL機爆破事件」に不審な韓国の警察証言もありますが世論誘導させるのは他の事件を隠したい韓国政府の何らかの思惑でしょうね。
女スパイになれるのは彼女のように完璧な才色兼備の方でしょう。反論しようがインタビューと著作では発言に相違があり、家族を裏切った言動に、さすがは親族からの不正献金を隠して「TrustMe」と叫んだ与党の日本政府じゃないと高待遇できないでしょうね。
私は彼女が恩赦で釈放され、自殺から逃げたことは批判しない。だけど北朝鮮のキャリア組なら黙秘し家族を守ることが彼女の本来の正義でしょう。資本主義の「真実を明かせ」という哲学と懐柔に負け家族と祖国を裏切ったことが許せない。

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