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2008-12-06

中国で暴動が起こっているらしい(2)

中国で起きているらしい暴動の話の続き。

週刊誌の記事だけでは、最初どこまで本当か? と思っていたのだが、ネット上ではAFPを中心にけっこう詳細な報告があるようだ。以下、オリンピック前後の記事でネットで探すことのできた2〜3の例を追ってみよう。AFPなどのちゃんとした記事のあるものは引用した。

  • 6月28日 貴州省瓮(ウェン)安県の公安が少女をレイプし殺害した犯人を庇護したことが発端となり、数万人の民衆が政府建物を破壊した。
  • 7月10日 浙江省玉環県で出稼ぎ労働者が公安局員に殴られたことから数百人の出稼ぎ労働者が連続3日間、夜に現地の坎門派出所を攻撃した。
  • 7月17日 広東省惠州市博羅県で湖南省籍のオートバイタクシードライバーが警察に暴行を受け死亡したことにより、数百人に上る湖南省からの出稼ぎ労働者が抗議。デモに参加した労働者は警察車両をひっくり返し、現地の治安隊オフィスに怒りをぶつけた。

上記3つの事件のうち最初の貴州省のものは、AFPに少し詳しい記事があった。

中国南西部の貴州省甕安県で28日、1人の少女の死について現地警察が発表した検視結果に住民の怒りが爆発、数千人規模の暴動が発生する騒ぎが起きた。29日、国営新華社通信が報じた。

新華社によると、暴徒は自治体庁舎や現地警察署の建物3棟を荒らしたり火を放ったりしたほか、路上の車に火をつけた。インターネット上の複数のブログには甕安警察署前に集まる数千人の市民の写真が掲載された。警察署の窓ガラスは割られ、建物からは煙が立ち上っていた。

複数のブログは、少女の家族が現地の役人の息子を犯人と名指ししたが、現地警察が少女の死を「自殺」と断定したことを知り憤慨したと伝えている。

香港に拠点を置く「中国人権民主化運動情報センター(Information Centre for Human Rights and Democracy)」によると、抗議活動を行った1万人以上のうち警察との衝突で約150人が負傷、これまでに約200人が逮捕された。現地には1500人以上の武装警察官が派遣され、29日には自治体や警察署の建物を荒らした際、ビデオに撮影された暴徒の摘発を進めているという。

さらに読み進むと、およそ日本では考えられないような警察の実態が書かれており、住民の怒りに油を注いでいる。

AFPが取材した地元に住む女性によると、警察の捜査結果に抗議した少女のおじは「警察官か、警察が雇ったギャング」に激しく殴打され、28日午後、病 院で死亡した。少女のおじは地元の学校の教師だったため、この男性の死を知った教え子たちが警察署に押しかけた。警察署で数人の学生が殴られると、学生た ちは警察の建物と車両に火をつけたという。また、少女の遺体は祖父の許にあり、警察に渡すことを拒んでいるという。

インターネットで検索すると関連の書き込みが多数ヒットするが、29日にはそのほとんどがアクセスできなくなっていた。政府がアクセスを規制しているとみられる。29日、現地警察署や地元自治体に電話取材をこころみたが応答はなかった。


「法輪功」と関連があるとかいう例の「大紀元時報」まで調べると、かなりリアルな写真が見られる。次の記事は地方の少数民族の住民と警察との衝突。中国で は政府が強制土地収用を執行する場合、抗議する住民を警察が直接逮捕・排除する。住民から見れば、中国の警察は政府側の手先であり、弾圧執行のフロントエ ンドにあたるのだろう。

中国雲南省孟連県で大規模な警察と民衆の衝突が起きた。19日土曜の午前、孟連県の千人を超えるゴム園の農民が街へ出て、当局による土地利用の強行、およ び彼らの収穫を市場よりも4割安く販売するよう脅迫したことに対する抗議デモを行った。このデモで警察側は村民2人を射殺し、この他に数十人が負傷してい るという。

現在、現場情勢は依然として緊張状態にあり、国営新華社の英文報道は、20日朝も依然として200人を超える人々が、衝突が起きているゴム工場の周囲に 集まっていると伝えている。馬鎮住民はラジオ自由アジア(RFA)の取材で、ゴム園の農民が射殺され、その家族が激昂し、政府に適切な処理を求めているう え、その他の農民も抗議を続けていると話している。

 *強制的な土地収用

報道によると、少数民族が大多数を占める雲南省孟連県ではゴムの植樹が主な収入源となっている。近年は国際ゴム価格が上昇し続けており、現地ではゴムの 植樹ブームが起きているという。しかしそれらの土地には限りがあり、当局は農民が持っている山地を大規模に強制収用し、さらには原生林を破壊し、ゴムを採 取した。

 *公安局が暴動防止を理由に村民2人を射殺

新華社によると、孟連県では15日作業グループを公信郷、馬鎮に派遣し、農民とゴム企業の間の衝突事件を処理していた。19日午前、現地公安局が衝突に 参与した農民を呼び出した時村民に取り囲まれ、多くの警察車両が攻撃されたという。
公安は「暴動防止、自衛のため銃の使用を迫られた」として銃を使用し た。多くの村民がけがを負い、その中の2人が手当の甲斐なく死亡した。

また新華社英文報では19日の衝突時、現場の公安局員は400人を超える民衆に取り囲まれ、混乱の中13人の民衆と41人の警察官がけがを負ったと伝えている。

 *北京当局の緊張

北京五輪開幕日が迫るなか、今回の発砲事件はまたしても少数民族に関連しているため北京当局は非常に緊張しており、事態の拡大を恐れている。

20日午前の時点で、百余名のゴム園農民が依然としてゴム会社の大会議室に留まっている状態である。普洱市委員会書記、孟連県委員会書記等の職員は集 まった農民らに対し10時間以上にわたり説得している。新華社はさらに雲南省委員会書記である白恩培氏が、死者の家族を宥めることと適切な善後処理と群衆 作業、早い時期での解決を求めた。


以上の記事は北京五輪開催を前に、中国全土で治安維持に力を注いでいる頃だったが、次の記事はごく最近である。

中国甘粛省隴南市で17日から18日にかけ、地元自治体の新庁舎建設のため住居を取り壊された住民たちの抗議が暴動に発展し、2日間で30人が逮捕され、74人が負傷した。警察は催涙ガスで解散させた。

このニュースにある写真はかなりすごい。自民族の大衆であっても武装警察が容赦なく弾圧するその暴力や、血まみれで倒れる人達の姿が生々しく報道されており、見ているだけで恐怖や怒りをおぼえる人も居るだろう。

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「週刊文春」に載っていた北京市内での暴動は、このAFPの記事で紹介されているものと連動していると思われる。AFPはサ イトのコンテンツ許諾の仕組みが独特なので、画像の引用はしずらい。興味のある方はAFPのサイトから拡大画像やスライドショーで見れば、上の小さな写真 が何をやっているのかよく分かるはずである。

中国はどうなっていくのだろう。日本では、五輪が終わってしまえば中国についての報道が極端に少ないが、実際のところはなかなか目の離せない国なのだけれど....。

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