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2008-12-06

中国で暴動が起こっているらしい(1)

中国産の大豆から、安全基準の50倍の有害物質メラミンが検出されるなど、あいかわらず食品公害で注目度高い中国。この食品公害問題に比べると、日本のTVニュースや新聞ではほとんど報道されていないが、中国では各地で暴動が起きているらしい。

この暴動とは、チベット蜂起や五輪前に続いたウイグルのテロのことではなく、中国民衆の暴動。とは言ってもこれらは、そもそも中国政府が報道を規制しているので詳しい状況が分からなかっただけで、中国ではしょっちゅうこの手の暴動があるという話もある。実際中国各地で年間3万件以上の暴動が起きているという統計もあるとか。

しかし、11月20日には北京で1500人の市民が政府庁舎前や司法部の本部ビル、最高人民法院前に集まり、抗議行動を行った。五輪後のテロ警戒の手を緩めていない、首都北京のようなもっとも警備の厳しい都市で、民衆がこういう抗議行動に出たこと自体は前代未聞で、バブル崩壊で格差のさらに広がる経済状況を反映しているのだろう。さすがに例の"ほぼ軍隊"こと武装警察も対処に困惑しているらしい。

ネットで関連記事を追ってみて思うのだが、3月のチベット蜂起の時も、CNNや弾圧された僧侶から送られてくる一部の情報以外は、実際は中共政府が流しているものであって、すでに取捨選択されたニュースである。こういう国で真実をと思えば、一部の海外メディアのように命をはって取材するしかない。特にこんな、中国にとって最悪の「不都合な真実」は、外に洩れないよう国家側も躍起になっているはずだろうし。


「週刊文春」(12月4日号)は、「中国で人民の『暴動』が激発している」という記事を載せ、「なぜ日本の新聞・TVは報じないのか!」と記者クラブ依存の日本のヘタレなマスゴミ表層部を批判している。

「週刊文春」の記事によれば、暴動の原因はいくつかある。一つは森林や高層ビルに対する出資を、高利をエサにして募り金融詐欺となった「非法集資問題」。こうした巨額の不動産には当然政府の認可があって出資を募っているため、国が有効な手段を打てず放置したとして、市民運動が起きているのだ。

さらに別の原因は、以前NHKの番組で も紹介されていた「強制立ち退き問題」。市民が暮らしたり商売したりしているその住居や店舗の土地が、新たな地域開発計画があるとか国有だからという理由で没収される問題で、補償請求 を要求する抗議行動が全土に広がりつつあるという。しかも土地をめぐる問題には、どこの国でも汚職や役人の腐敗がからむものだが、中国は役人汚職のメッカなので、「強制立ち退き」で得た土地を利用した様々な官僚腐敗が明らかになりつつあるようだ。住民たちが、地方の党委員会や公安局の幹部腐敗に反対して、 攻撃を始めたのである。

我々は、社会主義ということで、きっと中国共産党も立国以来私有財産没収なんじゃないかという先入観で見がちだが、中国の私有財産制度にも歴史と変 遷があるそうだ。もともと、毛沢東時代の中国では、全人民所有制と呼ばれる国営企業などと、人民公社などの集団所有制が併存する混合社会であった。しか し、毛沢東の死後、(ある意味クーデターの)“4人組逮捕”によって権力を握った党官僚“走資派指導部”は、国家財産の横領という形で官僚的私的所有制を 取り入れた。これが国有という名の官僚所有であり、今日の官僚腐敗の根源になっているという見方がある。鄧小平以来進められてきた「社会主義」のもとでの 市場経済化が、今日爆発的な経済の高率成長の下で、日米欧とも比較にならないほどの経済格差を民衆の間にもたらし、そこからくる矛盾が今、中国各地で噴出 していると見えるのである。

たしかに暴動が頻発しているから「中共崩壊」の日は近いなどと、かつてのソ連東欧にできごとをダブらせて見るのは早計だろう。そんなに中国共産党は ヤワじゃない。しかし歴史的経緯を見て、この間のチベット・ウイグル問題や地震被害をふまえた時、だからこそ今中国で起きている民衆暴動は、一般大衆によ る党幹部の腐敗追及運動という性格を帯びた、反人民的中共政府への「民衆蜂起」と意味付けてもよいと思う。

次のエントリへ続く > 「中国で暴動が起こっているらしい(2)

 

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