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2009-02-20

大変です、サナダムシが見つからないそうです!

今日はちゅっと汚い話で失礼。昔の日本は今ほど衛生状態が良くなかったので、人のおなかに寄生虫が住んでるなんてことは、そんなにめずらしいことではなかったと思う。

小学校の時、寄生虫に注意しようという内容の授業が何度かあった。男性の先生がちゃんと正しい知識を教えるというより、子供たちを恐がらせるのが目的みたいな話をしてくれた。特に覚えている話は2つ。

一つは、カイチュウが体に蔓延してしまったある人が、目玉の隅っこの細いすき間(牛乳飲んだら出てくる人もいるらしい例の穴)から虫が出てきて、死んでしまったという話。先生の話がうまくて、身振り手振りでリアルにやったものだから、子供らみんなキャー! ほんとに恐くて恐くて凍りつい て聞いていた。今の教師がしたら間違った教育をしたトンデモ先生になるんだろうか。

もう一つはサナダムシの話。サナダムシは体長10メートル以上あって、人間の腸に沿ってペタっと貼り付いて生きているとか。しかも時々おしりから出てくるらし い。おなかにそれが住みついた子供を助けるために、トイレ(当然和式)に座らせて、わりばしを持って母親が待ち受ける。虫が降りてきてしっぽを覗かせたところを、わりば しでゆっくりゆっくりと巻きとっていくのだが、途中でプチっと切れたら虫はサッと体内に引っ込んでしまう。サナダムシは回復力がすごくて、数日で元の 長さにもどるというのだ。しかも、サナダムシの頭には腸の壁にくっついておくための鉤爪があり、お母さんが慎重に慎重を重ねてがんばって巻きとっても、最 後の最後にその鉤爪で抵抗されて体内に戻ったら元のもくあみ。絵のうまい先生が黒板にサナダムシの頭の図を描いてくれたが、ほとんど多眼の怪物だったので子供らはまた心底恐がってギャー!!

今はどこまでホントだか...、と思っているが、我々の小学校の頃の衛生教育の時間は、そんな恐ろしいホラー話の時間であったのだ〜。

世の中すっかり衛生状態が良くなって、実例がほとんどなくなってきているのか、学校でも寄生虫の話はちゃんと教えていないのだろうか。子供に聞いてもサナダムシというものの名前ぐらいしか知らないので、イメージが湧かないらしい。

しかし、今日の産経に載っていた記事はちょっと面白かったのでコピっておこう。こんな変な話に興味を持つオレは変なヤツかもしれんが、これは以外と環境破壊と生物の生態系破壊との関連を論じる話。

今の日本人のように清潔志向に走りすぎることは、かえって体の免疫力を弱めているのではと常々思っているが、サナダムシとの共存が花粉症などの過敏なアレルギー反応を抑える作用があるというのは初耳かつ驚愕!! 

でもだからって、わざわざ飲むか??? それに名前まで付けてるし!

  • 【生きもの異変 温暖化の足音】(51)サナダムシが見つからない (産経新聞:2009.2.19 2面)

  感染免疫学者で東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎さんは「寄生虫博士」として有名だ。自分の腸内に長さが10メートル前後にもなるサナダムシ(日本海裂頭(れっとう)条虫)を飼っていたことでも知られる。
 サナダムシは、人間との共存法を知っているので、消化管内の栄養分を黙って吸収する以外は害を与えないそうだ。「大きなのがいても、自覚症状はありません」

 この藤田さんが最近、寂しい思いをしている。飼育用のサナダムシが見つからないのだ。
 飼い始めたのは15年ほど前にさかのぼる。1代目がサトミ、2代目がヒロミ。その後、キヨミ、ナオミと続いて5代目のマサミまで飼っていた。マサミがいなくなったのは2007(平成19)年2月のことだ。サナダムシの寿命は約2年半。天寿を全うすると飼い主が気づかないうちに別れを告げてしまうという。
 藤田さんはペットとしてサナダムシを養っていたわけではない。寄生虫がいると花粉症などの過敏なアレルギー反応を抑える作用が期待できるからなのだ。清潔志向に偏りすぎた現代日本人の生活と精神構造に警鐘を鳴らす目的もあった
  このサナダムシが見つからなくなった。これまで藤田さんは、魚のサケを大量に入手して肉の中に潜んでいる2センチ前後のサナダムシの感染幼虫(プレロセルコイド)を取り出して、それを飲んでいた。
 1代目、2代目といっても親子ではない。サナダムシは人体内では増えることができないので、2年半に1回のペースで新たな幼虫を飲んでいた。それが、6代目を飼育しようと思って探しても発見できないまま約2年が過ぎている。
 サナダムシのいる日本人もめっきり減った。腸の内視鏡検査で見つかると全国の医師から藤田さんのもとに電話があった。「10年前までは、毎月1回は連絡があったものです」

 藤田さんの研究室に置かれている最も新しい標本は2001(平成13)年4月に駆虫された7・8メートルの個体である。

 どうして日本からサナダムシが消え始めたのか。

 「私は地球温暖化が影響している可能性が高いとみているのです」。長年の体験に基づく寄生虫博士の推論だ。
  人の腸内でサナダムシは1日に20センチ伸びる。1カ月で6メートル、2カ月でその倍になったあたりで成長が落ち着く。このペースもすごいが、産卵量も多い。雌雄同体なので1匹で毎日200万個も産み続ける。その卵を含んだ人糞(じんぷん)が川に流れてミジンコに食べられ、それが稚魚の餌になることでサケの肉に寄生。最後に人が食べることで大きく育ち、サナダムシのライフサイクルが回るのだ。整備された日本の衛生環境下でサナダムシの卵は川に出ていけない。それが可能なのは、日本海側の高緯度の地方の外国であろうと藤田さんは考える。
  だが、温暖化でサケの産卵回遊に変化が生じた。サケの南下が少なくなるとサナダムシはミジンコから稚魚に移行できなくなり、サナダムシが「絶滅危惧(き ぐ)種になりかねない」状態という読みだ。もちろん外国の下水処理が進んだ可能性もある。あるいは全く別の要素が働いているのかもしれない。しかし、水温 上昇によるサケの回遊変化の兆候は現実の現象だ。
 中間宿主となっているサケの回遊が変わると、サナダムシも種の存亡の危機に直面する。おそらく世界の誰も考えなかった観点からの温暖化現象への警鐘だ。

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