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2009-05-25

WEB開発者がいろんなブラウザに対応する意味

ブログの外見をCSSでいじったり、JavaScriptで作ったツールを使おうとすると、必ず悩まされるのが数種のブラウザへの対応。

同じコードでもブラウザによって挙動が違うというのは、昔からWEB開発につきまとう悩みの代表選手だったのだけれど、ある本を読んでいてけっこう重大な問題になることに気付いた。

このブログの右下には見に来た人のOSやブラウザを判断する文字列が表示されている。もし出ていなければブラウザ側のJavaScriptへの対応が遅れているということだ。

例えば私の場合はいつもこういう文字が見える。

check_browser
Linux
Firefox
2.0.0.20

check_browserというのが判定用スクリプトの名前で、OSが Linux、ブラウザが Firefox のバージョン2.0.0.20 だっちゅうことを表している。

ブラウザ対応でいつも問題になるのは、IE(Windows Internet Explorer)系のブラウザ。ことに最近はすさまじく進化している JavaScript への対応のまずさもあって、IE6以前のものをネット界から消滅させようとする動きまで、開発者の中から提唱されている。

アメリカの進んだWEBプログラマーが、IE7以上でなければ読み込まない特殊なCSSの記法を使って、IE6以前のブラウザを使っている人がうんざりするような表示をわざとさせてしまおうということらしい。Windows XP や MacOSX のごく初期の標準ブラウザがIE6であったために、IE6の利用者は案外まだまだ多いが、もはやIE6以前ではまともに表示できないサイトも増えてきているからだ。

ブラウザの選択肢は広がっていて、Opera こそ伸び悩んでいるものの、Firefox はもちろん、Safari はWindows対応になって人気が上昇、Google Chrome を使いだした人もまだまだ少ないが増加はしている。ブラウザのスクリプト処理スピードを計測したテストでも、最近のこれらフリー系ブラウザがIE7や8に圧勝している。

で、フリー系のブラウザでシェアを伸ばしているのはもちろん Firefox なわけだけれど、Firefox3 が出ている今の段階で、平均シェアが50%を越えた国が8つあるという(2009年4月の時点)。世界全体の総ユーザ数は2億7,000万を突破しているとの報告もある。

リストを見ると何だかマイクロソフトが進出できなかった小国の順位に見えるけれど、もっと全体的に見ても Firefox は09年5月現在で世界のシェアの3割を超えつつあるらしい。もちろんシェアが増えればセキュリティ−対策などで、いろいろと問題も出てくるわけだが。

しかしこのブラウザの種類の問題、単に趣味でブログのデザインをいじる人達を悩ましたり、WEB開発者の小技の見せ所だけの問題ではないようだ。

Picture9784873113326 最近読んでいる、やたらと"使える"参考書、オライリーの「Ajax on Rails」の中に出てきた話。

「2005年に発生したハリケーンKatrinaによって住居を失った人々は、FEMA(連邦緊急事態管理庁)のWebサイトで支援を要請することが可能でした。しかしこのサイトはUser-Agentの値をチェックしており、Internet Explorer 6 でしかアクセスできませんでした。そのため Mac OS や Linuxのユーザー全員と、相当数のWindowsユーザーがサイトから締め出されてしまうことになりました。」

相当数のWindowsユーザーとは、Ver.6より古いIEを使っていた人達だと思う。

まあとにかく災害時のサポートをするためのサイトが、特定のブラウザ以外を跳ね返すなどということは、非常に問題だと思うし、WEB開発に関わる人達は、こういうケースがあることを頭にいれておかなければならないなと思ったしだい。

しかし現実には日本でも、官公庁のサイトになるほど柔軟性が欠けていて、Windowsで見て始めて全てが見えるとか、特定バージョンのIE専用といったサイトがまだまだある。公的な文書がPDFでしか見れないというのも、いくらPDFが一般化してきた昨今でも、あまりほめられたものではない。PHPのツールなどには、同じXML文書からHTMLやPDFやらの同時に複数の形式の文書を吐き出す便利なライブラリもあるので、開発者の視点はあくまでユーザ側、それもPCに詳しくない人達を念頭に置いて仕事しなくちゃですよ。

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コメント

>開発者の視点はあくまでユーザ側、それもPCに詳しくない人達を念頭に置いて仕事しなくちゃですよ。

そういう人ほどIEを使っているから、念頭に置いていないわけではないかとw
むしろ官公庁ほどレベルの低いWeb作成業者を使っていることが多いと言えるのでは?

しかし一番役所で腹が立つのはマイクロソフトをデフォにしていること。
国産というか、唯一の民族系ジャストシステムをデフォにしろよと。

一太郎好きじゃないけど・・・・

ジャストシステムと言えば、Java版のATOKとか作ってがんばってるんですけどね...。
ATOKの変換効率はMSのものよりすごく良くて、一太郎の好きな人の理由がそこにあるかと。ジャストシステムはなんだか小粒のハコモノソフト会社になってないでしょうか? 四国の田舎からでも世界標準に勝てるぐらいの巻き返ししてほしいです。

技術があっても戦略が弱いのは日本の企業にありがちな姿でしょうかね。だからiPodに負けるんだってば。

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