« 「子どもは親を選べない...」相次ぐ児童虐待事件に思うこと | トップページ | 地下鉄サリン事件から15年 »

2010-03-18

子ども手当...愚策に終わるのか??

16日に衆院通過した子ども手当法案が、17日参院審議入りした。賛成多数で月内に成立する見通しとか。いろいろと批判の多いこの政策が愚策に終わるのかどうか、もはや見守っていくしかない。

結局何やかんや言って、所得制限は設けなかった。

当初支給対象になっていなかった児童養護施設の子供たちへの支援も検討されるようで、これはこれで良いことだと思う。ただこの件で修正要求を出したのは主に公明で、次期参院選での民公協力への布石になっていることは、も一つ印象が悪い。昨年末から小沢が公明に水面下で折衝している話があっただけに、風見鶏公明またかという感じである。

それよりも問題は財源と適用範囲。

政権交代前は全額を国費で賄うと明言していたはずが、最終的にはいまの児童手当と同様、地方自治体と企業に負担を求める。

2010年度はとりあえず、中学卒業までの子ども1人当たり月1万3000円を支給。2月、6月(夏の参院選前!!)、10月の年3回、4カ月分をまとめて支給する形になるらしい。来年度からは月額2万6千円の支給をめざしていくと言うが、満額支給には5兆4000億円もの財源がいるとされており、赤字国債依存の今の財政状況でいったいどうするつもりだろう!!としか思えない。満額支給どころか今年度の半額支給も、ほぼ継続不能だろう。

これだけ財源が無いことが明白にも関わらず、国籍要件を検討しないまま法案が出されてきたことも、もはや民主党自体が劣化し始めた? あるいはもともと劣化していた体質が表に出てきたのか? と思ってしまう。ミスター年金であれだけ名を上げた長妻昭が、自民党から「母国に何十人も子供が居る外国人労働者(そんな人居るのか?とも思うけどw)にも、人数分の手当を支給するのか??」と聞かれて、支給すると答えたというから驚き。その一方で日本人の養護施設の子供たちへの支援が初めは対象外だったのだから、鳩山の言っていた「子ども手当の理念」自体が疑わしいものに思えてくる。

----------

国籍関連の受給要件を詳しく見ると、

  1. 子を養育者として監護し生計を共にする父か母
  2. 父母に監護されない子を監護し、子の生計を維持している人
  3. 日本在住であること

とあるので在日外国人も受給可能になるわけだ。子の居住国についての要件がないことになる。また子どもが日本に居ても、子の養育者の日本在住が条件となるので、両親が海外在住の日本人は子どもが日本にいても受給できない場合もある。これもまた奇妙。日本の子どもであっても支給されない子らが居るのに、私達の税金で外人の海外居住の子どもに手当が出る???? 何それ!!!である。

民主党は子ども手当について、マニフェストの目玉政策であり、その「マニフェストは国民から支持された約束」だと言ってきたが、どこの国の政策かと疑いたくなるこんな奇妙な政策を約束した覚えは誰にも無いはずだ。

この国籍要件については、今日あたりになって、長妻昭厚生労働相が「在日外国人の子どもを対象とした手当支給について11年度の支給からは、子どもに国内居住要件を課すことを検討したい」と述べたらしい。海外に住む外国人の子どもを対象外とするなどという、誰が考えても当り前のことを、自民党から追求されないと検討できなかったこの顛末は、かなり選挙で痛い効果になると思うし、とりあえず今年度は変更が間に合わないので支給しちゃうわけだ。

児童養護施設の子どもの場合は、2.の規定がうまく当てはまるように一見思える。しかし施設運営者は「子の生計を維持している人」にカウントされないようだ。養護施設の子らは、両親が日本にいても疎遠であったり、さまざま事情を抱えている。なので親は日本に居る日本人でも監護者として認められず、受給できないことになる。児童養護施設の支給対象外児童は約5000 人居ると言われていて、かなり問題になったようだ。結局この問題は再検討される模様で、国の助成で都道府県に設置してある「安心こども基金」を財源に同額分を支給する方針になると言う。ただ施設の指導員などを経験した者として一こと言わせてもらうと、養護施設への支給が本当に子供達のために使われるかは、その施設の運営者の良心しだいだ。

その他、所得制限しなかった関係で高所得者への支給に批判があったことに関連しては、「受給対象者から事前に申し出があった場合、市町村へ寄付できる仕組み」を盛り込んだとしているが、そんな面倒なこといったい誰がするかよ!!とも思う。

今回は公明だけでなく、いつも「何でも反対」の"あの党"も賛成に回った。このハリセンボンの春菜のようなwおばさんの質疑を見るとあいも変わらず「大企業・大資産家優遇税制の是正や軍事費削減など、聖域にメスを入れるべきだ」とのワンパターンの繰り返しで、国籍支給要件などには触れてもいない。「是々非々でのぞむ確かな野党」は、どうも民主党という船の左舷にロープを張っているようで、沈むとしたら左側からだということを知らないらしい。

この子ども手当の問題については、昨年からのマスコミやネットの論調を読んだ感じでは、経済の現状に詳しい論者や官僚機構改革を強調する論者ほど懐疑的であるという印象を持っている。最初から全面賛成だった自称経済通は勝間某のようなエセ専門家だけだった。赤字国債との関連では以下の記事がわかりやすい。

自民党とみんなの党は反対した。「子ども手当」が世紀の愚策となるのかどうか? 今後見守りたいと思うが、もし財政破綻に拍車をかけるような結果につながった場合、最初から再分配論だけで賛成してきたネットの論者などが、どう言い訳するのか聞きたいものだ。とりあえず我が夫婦が次の参院選で民主党に入れないことだけは決定したw

« 「子どもは親を選べない...」相次ぐ児童虐待事件に思うこと | トップページ | 地下鉄サリン事件から15年 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/120253/47838139

この記事へのトラックバック一覧です: 子ども手当...愚策に終わるのか??:

« 「子どもは親を選べない...」相次ぐ児童虐待事件に思うこと | トップページ | 地下鉄サリン事件から15年 »

aBowman

別荘はこちら

  • Marbles2
    音楽、美術、映画、本など趣味的なページはここに移転しました。考えるのが面倒だったので、タイトルは単に2です。

ウェブページ

2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

mail

  • 82pkdick@gmail.com

最近のトラックバック

無料ブログはココログ