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2014-12-21

衆院選2014雑感(1)

なんだかねー、ひでー選挙でしたね。

自民、公明、共産以外の党は、明日もこの組織は確かにあるだろうという意味での、まともな政党組織の感じがしなかった。だからこの3党に票が流れたのはあたりまえと思えました。ただ、維新も民主も予想されていたほどの落ち込みではなかったので、野党再編を本気でやればこれからはわかりませんが。

共産の議席が倍増以上したといっても、与党圧勝に変わりない。ただ細かく見ると、自民党の議席数はごくわずかに減った(定数も減ってるけど)。あくまで公明がそのわずかな議席減を補填したことでの与党現状維持。自民の得票数は、民主党が政権をとったときのあの敗北した自民得票数より少なかったとか。これを小選挙区制度の悪弊と言う人がいますが、それはあくまでその時々の民意の流れ方が極端に現れるという意味での歪み。小選挙区制が大政党に有利であっても、数年前はそれが民主党に有利に働いたわけだし、自民党に有利な選挙制度になっているとは言いがたい。自民に有利なら、今回自民が沖縄で完敗したことをどう説明しましょうか。

問題は共産党以外の野党です。江田憲司には多少の期待もあるのですが、橋本が国政に出ない状況であまりに一夜漬け的で維新の顔にはなってなかった。他では、ばりばりの保守年寄りの集まりが「次世代」も無いもんだし(実際には若い候補も居たらしいけど、だれもフレッシュな印象持ってなかったはず)。「生活の党」とか言うもう一方の一夜漬けも、これで小沢について行く人が激減するでしょう。

そして民主党。別に海江田さんに何も期待してないけど、誰もやりたがらなかった難局でツナギとわかりつつ一応党員たちが推した党首。彼に何の敬意も払わなかった民主党の組織もどうなんだか。党首ゆえに自分の選挙区にまともに時間が割けないことがわかりきってるのに、フォロー無く落選させた感あり。意図してそう持っていったという見方もありましたが、そこまで酷いことするなら、逆に菅直人を比例でぎりぎり復活させる必要があったのでしょうか?

大阪では、立候補しているのが公明と共産一人ずつしか居ないという悲惨な選挙区が2つもありました。そこらでは特に白票が多かったとか。日本の選挙で与党優勢の状況では白票がちっとも政権批判にならないので、白票入れるぐらいなら選挙行かないという人たちもたくさんいただろうと考えると、おそろしくしらけた選挙でした。公明と共産しか入れる候補が居ない選挙に、浮動票の人たちがわざわざ脚を運びますか?? そういう選挙区で、無効になるのを承知で、「維新」とか「橋本」とか書いた人たちも多かったというのが何よりも象徴的でした。

投票率が最低だったことの背景には、ネット内メディアも含めたマスコミの責任もあるんじゃないですか。あんなにも早くから、主要大新聞とテレビがこぞって与党圧勝の予想を流すから、人々が選挙行っても何も変わらんだろ的な感覚持ったのも当たり前。普通なら、投票率が低いと与党や公明、共産のような組織票に有利と書く。ところが、事前にYahooが行ったビッグデータを使った調査では、投票率が60%近くに上がってもやはり自民圧勝と予想されてました。こんな情報が垂れ流されていたら、投票率下がって当たり前です。

そしてこれは共産も含めてですが、野党にアベノミクスへの対案が無かった。対案を出してるつもりだったのでしょうが、国民の耳には対案に聞こえていなかった。全ては「景気がよけいに悪くなった」的な、アベノミクスへの批判にすぎなかった。

景気対策が下層で効果を表すには時間がいる。そのことを働く人たちは皆感覚的に知っていると思う。安倍政権では、民主党政権の時と違って日銀との問題はかなり解消された。しかし、大胆な金融緩和だけで簡単にデフレが解消できるとは思えません。財政政策だの第三の矢だのといっても、これだけ経済が国際的に絡み合った現代で、企業の業態変革も十分進まない状況で、国の政策がすぐに効果を表すとは思えません。

共産党のように「大企業と金持ちからもっと金を取れ」と言ってみたところで、景気の悪さに腹がたっている人たちへの受けはいいでしょうが、経済政策としてはアホでしかない。例えばこれからの社会保障の問題。若い人達にのしかかってくる負担の金額たるや、わずか数%しかいない富裕層から金を取ったぐらいでどうなるものでもない。ましてや、保育などの分野には、消費税でまかなわれる補助金に期待していた層が居て、共産党的な「消費税中止」論が全ての働く人たちの声を代弁しているわけではないということも踏まえる必要があるでしょう。

また今や海外に生産拠点を多く構える大企業の景気も上げなければ、ますます中小企業に仕事が回ってこない。民主党内の左派がいまだにこだわる農村への戸別補助金なども同じ問題ですが、経済の構造を変えない単なる分配論は、長期的な経済対策になりえないと思います。そういうのは細かい難しいことを知らなくても有権者はけっしてバカではないから、直感的に判断した上での「アベノミクスがいいとは思えんけど、他に対案が無いからもう少し自民にやらせてみよう」という選挙結果だったのでしょう。

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