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2015-09-22

安保法案が通っちゃいましたが.....

全然関係ないけど、昨日TV見てたら嵐の宮城コンサートの様子を映してました。このイベントは宮城スタジアムというところで行われたということで、斜め上空から見たその人数は、そりゃすごいのなんの!

で、この宮城スタジアムの収容人数は4.9万人なんだそうです。

これを見てふと思いだしました。NHKの夜のニュースで言っていた8/30国会前の安全保障法案反対デモの参加者人数。主催者発表12万、警視庁発表3万。

あれは一晩に集まった人数だそうですが、全国一斉行動だったので、朝日新聞などは全国で行われたデモの人数を合算して、あたかもそれが国会前に居たかのようなまぎらわしい書き方を"わざ"としたのだとか。産経新聞が、独自に上空写真で人数を推測し、3万2千人程度と書いていましたが、あれは警察の発表数とほぼ同じ。でも今日の嵐の宮城コンサートの映像を見たら、正直あれで3万人以上居るのかな?とも思いました。ええw、見た目の明らか〜な実感として。

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しかしそれにしても、民主党とか社民党議員のこの間の最後の「抵抗」は何でしょうか?あくまで議論した上で、議論の途上で突然採決が強行されたというならまだしも、委員会が始まる前に最初から議場に他の議員を入れないとか、頭から「廃案!」「廃案!」とプラカード持って叫んでいるとか。逆セクハラ攻撃とかいう笑えるのもあったしW

国会の外でも、そこに来た自民党議員の車を、道路に寝そべって通行させないとかしてたし。あれは香港の若者たちの真似なのかもしれないけど、中共のようなマジな弾圧もないこの日本でやると全くイメージが悪い。結局、「強行採決」というのは「強行に採決させようとしない」反対派が作り出した演出なのかとすら思いました。

安保法案が通った後のTVニュース、ある局は内閣支持率が逆に上がったと言い、また別の局は下がったと言う。いったいどっちやねん(怒)という以前に、どちらにしろ数字的に微動。さらにある局のニュース、内閣支持率のアンケートは固定電話で聞いたに過ぎないとか言ってるし(統計理論に適合できない例のRDD法ってやつですかねw)。それを聞いた番組のゲスト評論家が「じゃあ携帯しか持ってない今の若者に聞いたら、もっと法案反対の数字が上がってたかもしれないですね」と。

......って、そんなこと何で言い切れるんだ???

私の嫁とか職場とか身の回りに居る人たちに聞いても、安保法案に関心のある人たちは少なく、例外的な一部の関心のある人たちは逆に賛成派です。残りの無関心派が、では単に政治的マヒ人間かというと、中国が日本の南の海域で勢力を伸ばしてきていて問題になっているぐらいのことは、何となく皆知っています。PKOで派遣された自衛隊員が時折危険な目にあっているとかいうことも、だいたい想像付きます。

安保法案が通過した日、晩飯時にうちの嫁と言っていました。「オレ達も、あのままずっと共産党やめなかったら、あんなデモに参加してたんだろな〜」「そうね〜。あんなの言ってることが単純すぎて、もはやついて行けないわ。いったい何の情報見てああなるんだか...┐(´-`)┌」

どうもテレビニュースの中の反対派の声と、普段暮らしている生活世界との間に、相当な食い違いを感じます。「日本を戦場にするな!」と叫んでいる人たちが国民の大多数であるかのような錯角を、連日マスコミがばらまいていたのでしょうか。法案反対派を批判すると「右翼」のレッテル貼られるのでしょうか?

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戦後70年という節目でもあり、今回の安保法案の議論にからめて、皆戦争の話をしたがる。

確かに法案賛成派の人には、戦争観がおかしい人もいました。保守系議員に限らず、そういう一部の人がいらんことをしゃべるので、反対派の言う「戦争に巻き込まれる」的な意見が正当化されてしまう。

(話がビューンと飛びますがw) 例えば、安保法案賛成派の憲法学者 百地章教授(日大)のように、日中戦争から太平洋戦争の時期を3つに分けて、最初の大陸進出は「侵略」であったけど、満州に日本人が住み着いてから以降の2つの時期はけっして「侵略」ではなかったなんて、馬鹿なこと言うもんじゃありません。「侵略」した土地に居た日本人が最後にソ連に「侵略」されたので、あれは「専守防衛」であったなんて詭弁が通用するなら、欧米列強の植民地は皆正当化されてしまうでしょう。

だから戦争期の日本の中国や東南アジアへの進出は皆「侵略」です。韓国とだって戦争はしていないけど植民地化です。「侵略」した先での日本の産業振興で、その国の復興の礎が築かれたというのは意外と良い話だけど、また別の話。「侵略」しなくてもそういう経済協力はできたわけだから。
あえて言えば、「侵略」という急激な手段であったから、東南アジア諸国は突然欧米の植民地でなくなり、戦後の独立を早く勝ち取ったとは言えるけれど、それが日本の戦争責任を正当化できることにはならないでしょう。

その辺の平衡感覚のような見方は、今の日本人の多くが持っているものでしょう。別に右翼左翼といったものでは無いと思います。あ、ちなみに百地さんの「侵略」の定義はおかしいと思いますが、百地さんだって別に右翼憲法学者というわけじゃありません。

てか、そういう70年以上前の古い話になるのは、今年が戦後70年ということ以上に、そして賛成派以上に、特に反対派の人たちが皆、古い話をするからです。

反対派が、この間やたらと「戦争法案」というイメージを流すからです。法案への意見を聞かれた沖縄の元知事が、突然戦争期の悲惨な思いを口にするからです。辻本清美さんが(国会の廊下でw)「戦争で亡くなったおじいちゃん」の話を涙ながら語ったりするからです。宮崎駿が過去の友人との約束の話を、涙浮かべてするからです。

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安保法案の話は、そもそも昔の戦争の話じゃなかったはずです。

もちろん過去の戦争に無関心であってはなりませぬ。「クイズw、太平洋戦争の日本の同盟国はどこ?」「アメリカ〜!」なんて言ってる若者は、もっと勉強しなくちゃなりません。しかし今回の法案を、先の太平洋戦争の話と結びつけて反対していた人たちは、たいてい印象操作しているのでしょう。別に安保法案に反対するのは自由です。日本は民主主義だから。でも防衛法案の話なんだから今の防衛の話しようよと思いました。

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今の日本を取り巻く海外の情勢からみて何らかの安保法案は必要でしょう。憲法違反は百も承知として、改憲してからでは時間がかかりすぎる。でも一方で、このような法律は改憲してから検討するのが正当な手続きともおもいます。大多数の憲法学者が法案に反対と言う話も報道されていましたが、憲法学者なのでまず憲法を上位に置いたものの考え方をするのは当たり前。法制度の学者は、法同士の整合性をまず重視するものでしょう。法案が違憲だと言っている学者が皆、安全保障の法が必要ないと言っているわけではないでしょう。自民党が自党推薦の憲法学者にまで違憲と言われたのは、いわゆる「質問の仕方が悪かった」というやつです。しかしそこをマスコミは、プロの憲法学者の大半が「戦争法案」だから反対だと言っているように報道するのです。

私個人は、今回通った安保法案に反対か賛成かと聞かれればずっ〜と微妙です。それは法案自体に抽象的であいまいなところがあるからです。だから十分な論議が尽くされないまま可決されたという意見には同意です。

今回の安保法案は、サイバー攻撃に対するセキュリティーの問題があまりにも取り上げられていなかった。法案には、サイバー攻撃に対しても日米での連携強化をより進めるということは含まれており、その点は画期的でしょう。が、セキュリティーの問題についての専門家の意見が検討された感じは無かった。そこは大枠を決めただけで細部は派生法でということなのでしょうが、その抽象性が逆に反対派の誤解を生み、サイバー攻撃があっただけでも集団的自衛権を行使するのか!無責任だ!といった馬鹿げた議論がされていました。

今の時代、官公庁や自衛隊のサーバへの日常的なハッキングは、我々素人が驚くほどの回数で起きているそうです。ほんとに日常的だそうです。戦闘が起きる前段に情報戦があり、防衛のあり方がそこで左右されている。

中国はもちろん、北朝鮮も案外サイバー攻撃の技術を上げているそうです。専門のセキュリティー会社がトラッキングすると、中国人や北朝鮮系のハッカー集団が、しょちゅう日本のサーバに侵入してきている。ピントのズレた外交で、元首相が「謝罪」している場合じゃありません。

Kitanosaibar Hatoyama_syazai

今回の安保法案でも、例えば海上での日米の艦船どうしの情報共有・連携が強化されました。反対派はこの点でも、アメリカの情報戦略に日本が組み込まれて危険とか言うんでしょうが、例えば中国軍による日本の艦船への攻撃が準備されていたときに、その情報を近海に居るアメリカ軍しか把握できておらず、自衛隊に充分連絡連携できていなかったらどうでしょうか。逆のパターンも当然あるでしょうが、この点からも集団的自衛権は単純に同盟軍を守るだけではなく、日本の側の防衛にも必要だということになるでしょう。

でもね「安心してください!はいてます!」中共軍は、簡単に日本を攻撃したりはしないでしょう。危ないのは中国より、むしろ北朝鮮。ただ北が何かするとしたら、まず朝鮮半島でだろうし。しかしだからといって防衛不要ということにはならないです。ウクライナのような前例があることだし。

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マスコミは、今回の法案に限らず、賛成か反対かで単純に世論を分けすぎです。

法案の内容が不十分だから今は反対だとか、しかしもっと具体的な安保法案が必要だという反対派も居るのです。現に維新がそういう立場でした。あるいはもっと防衛費を上げろ、こんな安保法じゃまだまだ生ぬるい、といった反対派も居るのです。

 

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TVではわずかにしか報道しませんが、賛成派だってデモしてる(きっとデモに馴れていないから数的に少数派なのでしょう)。まあTVマスコミだけではわからない、いろんな意見があったってことです。

今回の「自民党の安保法」は、あくまで今までの防衛関連法規の延長にすぎず、今まであった各種法案の穴や不備を埋めるものでしょう。さほど画期的なものでも、危険極まりないものでもないのでは。

むしろPKO活動で法的支えも無しに命の危険に晒されてきた自衛隊員にとっては必要な改変だと思います。それでもまだ、例えばPKO活動だけで言えば、こちらが攻撃される事態に対処できるようになったらなったで、ではどこに歯止めの線引きをするのかという点が抽象的であいまいだとして、反対する人たちも居るのです。つまり攻撃許可は必要だがツメが甘いと。こういうタイプの反対派の議論はかなり具体的な感じ。皆が皆、感情的に反対だと言っているわけではないと思います。

結局、「戦争法案反対」とか言ってるだけの愚にはなれないし、自民党案でも無いよりましかな、通っちゃったし、あとは法案がもっと具体的なものになるよう変えていく、運用を監視していく、それでもいいか......的な、橋本徹がどこかで言っていた意見に近くなっちゃいました。

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この間、産経新聞等によると、こんなニュースもありました。(http://www.sankei.com/politics/news/150820/plt1508200003-n1.html

政府がまとめた資料によると、5月に安保関連法案を閣議決定して以降、法案と積極的平和主義に対し、20カ国が支持を表明した。さらに欧州連合(28カ国)が日EU首脳協議で支持と賛同を表明。東南アジア諸国連合(10カ国)も日ASEAN外相会議での議長声明に「日本の現在の取り組みを歓迎」と明記した。  同盟国の米国は閣議決定した当日に国務省が支持を表明。6月の日独首脳会談では、安倍首相が法案を説明した際、メルケル首相が「国際社会の平和に積極的に貢献していこうとする姿勢を百パーセント支持する」と評価した。英仏やイタリア、クロアチアなどからも支持を得た。

アジアでもベトナムやカンボジアなどが高く評価。ラオスやミャンマーも支持している。6月に来日したフィリピンのアキノ大統領は国会演説で「国会での審議に強い尊敬の念をもって注目している」と述べた。


法案成立の直後、実際に台湾が「平和と安定の礎、日米安保深化するもの」と評価しました。 安倍首相も、「戦争に苦しんだベトナム、カンボジア、フィリピンも法案を強く支持している。」と言ったとか。少なくともアジアで安保法案反対なのは、中国、韓国、北朝鮮だという、予想通りの結果らしいです。

「戦争法案」だからって、じゃあ海外でテロとかにあった日本人を助けた同盟国の兵士は死んでもいいのか的なことは、前から疑問でした(実際死んでるし!)。アメリカにも例えば、オリバー・ストーンやノーム・チョムスキーとかは反対派なのでしょう。でも共和党支持者でなくても、アメリカの一般の人から見ると、自衛隊員の命は考えてもアメリカ兵の命は話題にしない日本の反対派は勝手なこと言ってると思われてるらしい。どうも世界の感覚は、日本の左派とは違うようです。

最近ベトナム共産党の書記長が来日し(http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/vn/page4_001371.html)、首相と会談しましたね。

安全保障問題も言及されています。中国を名指しはしませんでしたが、会談の内容では「南シナ海での大規模な埋立てや拠点構築等,現状を変更し緊張を高める一方的行為の継続に深刻な懸念を表明した」ということで、日本と安全保障の面でも連携を強化していくと言ったとか。実質、今回の安保法案に賛成ということですね。

さすが大国アメリカに勝った根性の国民。今も日々中共の海洋進出に神経を尖らせて監視している国だけあって、リアルな現実が見えています。

ベトナム共産党は、その戦争記念館みたいなところに、ベトナム戦争時代の赤旗がパネルに入れて飾ってあるそうで、「日共様、あの時は協力ありがとう」的な、日本共産党とはたいへん友好な共産党であると聞いています。最近、ある知人の日本共産党員が言っていました。「かつての安保闘争なみの」「画期的な」デモw にも参加せずに、ネットだけ見て法案賛成してる人なんて「ただの評論家」だと(あ〜俺もだ〜w)。

.....ですが、ですが、ベトナム共産党員から見れば、デモに参加しただけでリアルな何かが分かった気になっている日本の共産党員のほうが、ずっと評論家に見えるのでしょうねW

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