« 「月刊Hanada」8月号の兵本達吉さんの記事 | トップページ | 参議院選挙が終わって1週間 »

2016-07-04

共産党的護憲の先には改憲があると、ず〜と昔から思ってたけど、違いましたっけ?

前の記事に書いた「月刊Hanada」8月号の兵本達吉さんが書いてるマルクス主義の話など、実にカビが生えた退屈な話でしょうね。

こういった話は「SEALDsに共感しました」「最近の共産党は存在感増してるねー」的に受け取っている人たちには関心の無い話とは思います。
しかし共産党にかぎらず、自民党だって公明党だって、表の党の路線の背後にはこれだけは外せない理論的支柱というものがあるはずじゃないですか。政党の本当の姿を理解するにはそこは無視できません。

今回の参院選に向けて、TVで党首討論を何度もやっています。そこで民進党の岡田代表が何度も明言していました。「選挙戦略として共産党さんと野党共闘はしてますが、たとえ政権とっても共産党とは連立できませんし、いっさいするつもりはありません。だって思想が違いからムリ」。すると保守系の党首から「そんな共闘は有権者をバカにしている!」と何度も批判されていました。TVの討論番組では、後半10分ぐらいが必ずこの「野党共闘」問題で言い合いになっていて盛り上がる。ほんとに皆さん共産党がらみのツッコミが好きなんだなーとつくづく思いました。

でもね、岡田代表の言ってることはある面で間違ってないです。政党にはここからは譲れない原則ってものがあって、政党の背骨となる思想というのはそれぐらい大事なんですよね。あ、ちなみに民進党に思想ってありましたっけ....。(゚ー゚;

----------

共産党が国会で存在感を増すと、必ず保守系の論客からの共産党批判というものが増えます。共産党にすれば相手にしてもらう分、前よりマシかなとも見えるのですが、いかんせん保守系の特に右寄りからの共産主義批判というものはどうもワンパターンで低次元な昔話が多い。「共産党は今も公安の監視対象」「共産党は実は今も虎視眈々と暴力革命を目指している」といったたぐいの批判です。

共産党がかつて暴力革命を目指して、実際に非合法な地下活動をしていた時代があったのは歴史的事実です。だから「我が党はかつて一度も暴力革命を目指したことなどありません」といった、最近聞く一部の共産党議員の妄言は全部マル嘘です。

しかし今の共産党は、暴力革命を目指すような「気概」(と言っていいかどうかは別問題ですが)とか、力とか理論とか何も持ち合わせません。『本当の社会主義革命が必ず暴力を伴うという歴史的事実』がある前で、そうでは無く『議会で多数を取って合法的政権によって国民的合意のもとで社会主義を目指す』のが党の基本的思想と言い切って、なおかつ社会主義政党です、マルクス主義を捨てたわけではありません、それどころか現代的な正統派ですとまで言い切る。むしろ問題はこのような理論的矛盾を矛盾と捉えずに平気で活動できる感覚が、党そのものや、あまり深く考えていない一般の党員に何をもたらすのか?という点でしょう。

----------

ここから山のような矛盾が生じてきます。まず普通の理解では「議会で多数を取って合法的政権」になるのは、革命とは呼ばず単なる政権交代です。かつて民主党がやったようなアレですよね。しかし、とりあえず議会でたくさん当選させなきゃいけないから、自分たちの綱領や理論と今現在の保守党政権に対峙するための方便とがどれだけ整合してなくても、どしどし適当に辻褄合わせます。

今回の参院選に向けても、「防衛費は人殺し予算」などとバカな発言して政策委員長が辞めましたが、アレは本音。普段から熱心な党員はああいった感覚をまずいとも思っていないでしょう。実際、陸上自衛官の人材育成を行う埼玉の陸自の学校について、平田通子という共産党の市議が「人を殺す練習をしている学校」と発言して謝罪しましたやん。そのことを私も去年の暮に書いたら、党員かどうか知らんけど誰かさんが「人殺しの練習には違いないだろ!黙っとれ!」的なコメント書いてくれましたやんw(ネガコメありがとー(゚▽゚*))

その後選挙前でまずいと思ったのか、例のその政策委員長が猛批判されたあと急に「共産党は自衛隊を全て無くせなんて言ったことはない」とか「防衛費を全部削れなんて言ったことはありません」とか、また過去のことは過去のことにしてしまう。

でも理論的なこととか綱領とかまで戻って、そもそもの地点から考えてみましょう。

共産党は将来政権取ったら自衛隊は「国民の合意のもと」徐々に解消すると言っています(「国民の合意での憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)」)。

天皇制についても同様ですよね。「現在の憲法のもとでは天皇制と共存」だが「目標としては天皇制をなくす立場に立つ」と綱領に書いています。具体的な言葉としては、「国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに(笑)、国民の総意によって解決されるべきものである。」と綱領にあります。

もちろん共産党綱領に(笑)とは書いてませんがw

普通に考えれば分かることですが、これらの目標はどう考えても改憲しないとできませんよね。ところが共産党は憲法は全て変えない、完全な護憲と言っています。とりあえず今は「護憲」が大事という解釈でしょう。でもその先の、綱領の実現のための改憲をどうするかといった説明はいっさい聞いたことがありません。こういう矛盾は突っ込めば山のようにあります。公明党のように「加憲」と言ったほうがまだわかりやすいです。

« 「月刊Hanada」8月号の兵本達吉さんの記事 | トップページ | 参議院選挙が終わって1週間 »

コメント

情報をありがとう.(゚ー゚)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/120253/63934597

この記事へのトラックバック一覧です: 共産党的護憲の先には改憲があると、ず〜と昔から思ってたけど、違いましたっけ?:

« 「月刊Hanada」8月号の兵本達吉さんの記事 | トップページ | 参議院選挙が終わって1週間 »

aBowman

別荘はこちら

  • Marbles2
    音楽、美術、映画、本など趣味的なページはここに移転しました。考えるのが面倒だったので、タイトルは単に2です。
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

mail

  • 82pkdick@gmail.com

最近のトラックバック

無料ブログはココログ