さて衆院選、明日公示です。
そういうタイトルにしたわりに全く関係無いが、ところでノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏が選ばれた。
私自身は数年前に「わたしを離さないで」を読んでいるにすぎないが、ノーベル賞委員会の発表ニュースを聞いて思わず「おおー!」と唸った。短い評論は前に書いたので省略。
「わたしを離さないで」は、静かな中にも不思議な悲しさを秘めた独特の雰囲気の作品だ。日本では綾瀬はるか主演でTVドラマになったが、原作の雰囲気を完全に壊してしまい、まるでホラー映画のような酷いストーリーに仕立てられていたのに腹が立ったものだ。
TVのニュースでは、ゆかりの長崎の人たちが(イシグロ氏の名前を知らないか、聞いたことがある程度なのに)「ホンっとに嬉しいです!」とはしゃいでいた。知らないとか、読んだことの無い作家のノーベル賞受賞にそんなに感情込めて喜べる人の気持ちが、まーーーたく理解できないw
しかし考えて見れば、街頭でこのニュースのインタビューをしたぐらいでカズオ・イシグロを読んだ人に出会う確率がそもそも低いだろう。おそらく「知らなーい」「興味なーい」で終わったインタビューはたくさんあるのだろうが採用さえていないのだ。編集者的には、この喜ぶべき大ニュースに場をしらけさせるような声はお茶の間に届けられないのである。
そういう意味で、今更だが、TVの全ての内容は取捨選択されている。「偏向報道」というがマスコミとは一定のバイアスなしには成り立たないのだろう。
さて、衆院選も明日公示だ。しばらくブログも書いていなかったが、去年の暮れからここ数ヶ月に、政治についてずっと思っていたことをダラダラと数回に分けて書いていこうと思う。
さて、さっそくTVをつけると、そのバイアスのかかったニュースが「立憲民主党」なる古臭い名前の党について報道している。さっそく街頭演説する枝野幸男が映っている。彼が言う。
「皆さん、このアベ政治のもとで、国民はますます分断され、不安な状況が増しています!」
まあ北朝鮮からミサイルが頭上を飛ぶご時世だ。不安が無いとはもちろん言わない。しかし「分断」って何のこと。
「分断」と言えば自分たちで党を「分断」してしまった民進党だが、「国民が分断されている」と言われても、枝野くんの言ってることがもはやわからない???
国民を分断しているのはむしろ、TVや左派系新聞の偏向報道じゃないのか!?
....などと、ちらっと思ったところでさっそくそこからはじめようか。
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