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2018-03-25

「昭恵夫人の責任」とはいかなる程度のものか?

財務省も文書の改竄などせずオープンにすればよかったはずである。安倍政権も初期の段階で、地中ゴミと言われるものが本当はどれほどのものか、契約が適切にされたのかどうか、実際に徹底的な調査をさせればよかったのである。実際今になって、地中ゴミの実態が、籠池氏側の主張したとおりのものでは無かったのではないかとも言われだした。官邸は、官僚の言う「問題ない」「適法だ」を鵜呑みにしていて、野党の印象先行な「疑惑の追求」に毅然と対応できていなかった。官僚に対する政治主導なんて、実はちっともできていないのである。

TVなどで今流されているニュースでは、昭恵夫人の話と文書改竄の話がごっちゃにされているが、そもそもこの次元の違う問題をつなげる事自体印象操作である。野党議員の籠池被告への接見も、目的が財務省の文書内容の確認であるのに、「昭恵首相夫人の証人喚問」につなげて会見するので倒閣のための意図的な印象操作である。見る側聞く側はそこを区別しないといけない。

「忖度」という言葉が流行り言葉になったために、現実に適用する際のその意味の範囲があいまいなまま使われまくっている。政治家やその家族の言動が法律的に問題になるような「忖度」とは、実際に昭恵夫人や谷査恵子さんが財務省に、籠池氏の要望に沿って圧力をかけていたといった場合だろう。ましてや首相がそれをやっていたとか、その見返りに金品を受け取っていたとか、そのことを隠すために実際に理財局に文書書き換えをさせたとか、そうなると左翼の言うような朴槿恵級のスキャンダルである。

しかしこの話を1年以上続けているにもかかわらず、そういった事実が見つからない。財務省が出した書き換え文書を見ても、逆に明らかなのは、籠池氏が政治家や首相夫人の言葉を使って、たくみに近財に圧力をかけて値引きを引き出したという経過である。それは昨年からほぼ1年を使って国会答弁の中で出てきた話と同じものにすぎず、ならば文書を変更せずにそのまま出したほうがよっぽどよかったと思える。財務省は文書書き換えを暴露することで、むしろただでさえ無駄な時間をまた元に戻して、同じ無駄な答弁を国会で続けさせているのと同じだ。

語弊はあるが、役人は首相や首相夫人、大臣などからすれば当然命令される側の人間だ。ましてや本省に伺いを立てる立場の近財の役人なら、日常の接点のほとんど無いであろう目上の政治家の名前を出されては無視するわけにもいかない。「忖度」という言葉の定義に戻るが、法律的に問題ではないが、首相夫人の言動が籠池氏にいいように利用されて、書き換え前の文書に出ているような「忖度」をさせたという意味においては、役人の政治家への「忖度」はあったと思う。役人にすれば、昭恵さんがこう言ったという単なる籠池氏の話だけならまだしも、昭恵夫人と一緒に映っている写真まで持ってきた。物証を見せられたようなものだ。そこで「忖度」つまり気を使わないわけにはいかなくなった。

しかし、そこらあたりの「忖度」の意味範囲はあいまいなために、あいまいなものは好き勝手に意味を拡大解釈できるため、野党や左派マスコミの「安倍倒せ」に使われだした。そこはマスコミや野党の責任だけではなく、首相自身や与党にもある。今回の文書改竄問題でその契機ではないのかとよく言われている首相答弁、「私や妻にもし関係があったら、〜総理大臣も国会議員も辞める」とのあの首相答弁も、「関係」とは何を意味するのかがあいまいなまま感情的な発言になってしまっている。結果、脇の甘い発言として利用されてしまっている。

今回の文書改竄問題で誰かがうまいことを言っていた。昭恵さんに責任が無いというのは詭弁だ。それはCMの女優と同じような責任が生じると。

例えば金融業者の被害者が自殺したといった事件の場合、その金融業者のCMで、いかにも利用者のメリットが多いかのような美辞麗句を喋らされていた女優には、被害者への直接的責任などない。しかし消費者に悪徳業者の好印象をばら撒いた、あるいはばら撒くのに利用されたという責任は生じるだろう。その意味で事務所ももっと仕事を選べよという話になる。当然その女優の好印象感も減ってしまう。昭恵夫人の責任はそれに似ている。

しかし逆に言えば、首相夫人に追求されるべき責任の範囲は、それ以上でもそれ以下でも無いというということだ。ほとんど虚言癖の詐欺師のような、似非「右翼」のニセ「教育者」と知り合いになって、うまいこと利用されてしまった。たとえ「良い土地ですね〜」と言っていたとしても、そんなのは招かれて歓待されたら誰でも言いそうな外交辞令。そもそもそんな人の招きに応じたのがバカだったよねという話である。

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